米FRB:最近の米国債利回り急上昇は景気見通し改善を反映

米連邦準備制度理事会(FRB) は最近の米国債利回りの急上昇について、国債購入ペースを加速する必 要があることを示すシグナルではなく、景気見通し改善の反映と考えて いる。複数のFRB当局者が匿名を条件に語った。

FRB当局者は、最大3000億ドル(約29兆円)の米国債買い取 り計画の効果を判断するのは時期尚早だとしている。FRBが3月に同 計画を開始して以来、10年物米国債の利回りは0.65ポイント上昇して いる。当局者は同計画について、米国債の金利水準よりも民間の融資促 進を目標としていると付け加えた。

同当局者の見解は、米国債利回りが上昇すれば、FRBは早ければ 来月にも同計画の規模拡大に踏み切ると予想する米資産運用会社ブラッ クロックなどの見方とは異なっている。

RDQエコノミクスの創設者、ジョン・ライディング氏は「経済が 依然急下降を続け、国債利回りが上昇しているようであれば、非常に異 なっていたであろうが、そうではない」と指摘。国債購入拡大は「景気 回復の兆候ないしリセッション(景気後退)が終わりに近づいている兆 しに反するものだ」と述べた。

12日の米国債市場で、10年債利回りは3.18%で取引を終了。FR Bが3月18日に長期国債買い取り計画を発表後、最低2.46%まで下げ ていた。先週は10年債と10年物インフレ連動債(TIPS)との利 回り格差が7カ月ぶり高水準の1.64ポイントに達していた。

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