第一三共株が午後急落、今期営業益960億円を計画-市場予想下回る

午後零時30分に決算発表を行っ た第一三共の株価が午後の取引で急落。一時前日比12%安の1611円 と、3月24日以来の安値水準に沈んだ。会社側は研究開発費や人件 費などの増加を想定し、今期(2010年3月期)の連結営業利益を前期 比8.7%増の960億円と計画。担当アナリストらの事前予想の平均を 下回っており、失望感が広がっている。

業績内容開示後、約30分間で612万株の売買が成立、同時刻ま での累積出来高(719万株)の85%を占めた。午後零時57分には 12%安となり、08年10月31日(12.5%安)以来、約6カ月半ぶり の下落率を記録した。

第一三共が新たに示した今期業績予想は、連結売上高が前期比 14%増の9600 億円、純利益が同2.1倍の400億円。前提為替レート を1ドル=95円、1ユーロ=120円、1インドルピー1.9円と設定、 研究開発費を同5.1%増の1940億円、研究開発費を除く販売管理費 を同10%増の3920億円と見込んだ。

ブルームバーグ・データによると、第一三共をカバーするアナリ ストは13人。今期業績予想の平均値は、売上高が9617億円、営業利 益が1317億円、純利益が773億円だった。会社側と経費の見方が異 なっていたようだ。

第一三共では、買収先の印ランバクシー社の今期業績寄与額を、 売上高が1350億円、純利益が400億円とみている。前期(09年3月 期)の業績影響額は、1-3月期の売上高で386億円、純損益で190 億円のマイナスだったという。為替デリバティブによる評価損などを 計上したことが背景。