豚インフルエンザ:米の3人目の死者-致死特性欠ける

米ワシントン州衛生当局は10日、 同州で豚インフルエンザ感染により30代の男性が死亡したと発表した。 米国で豚インフルエンザ感染による死者は3人目。米国の複数の科学者 によると、これまでのところこのウイルスには、1918年に大流行した スペイン風邪や鳥インフルエンザの感染者の半数の人命を奪った致死特 性は見当たらないという。

発表資料によると、先週死亡したこの男性は「心臓病を抱えてお り」、死因は豚インフルエンザの合併症とみられるという。

米疾病対策センター(CDC)のアン・シュチャット副所長代行は 9日、「これまでの朗報は1918年のスペイン風邪や鳥インフルエンザ (H5N1型)のウイルスの毒性特質が今回のH1N1型には見当たら ないことだ」と述べ、「ほかの毒性特質が存在するかどうかはまだ分か らない。1918年のスペイン風邪の場合、最初の流行の波は軽かったが、 次の波は壊滅的だったことに思い出す必要がある」と指摘。さらに、 29カ国に広がったこのウイルスがほかのウイルスと遺伝物質を交換し てより深刻なものに変異する可能性はまだあると語った。

世界保健機関(WHO)が10日ウェブサイトで明らかにしたとこ ろによると、豚インフルエンザ感染者数は29カ国で少なくとも4379 人に上り、少なくとも49人が死亡した。死者合計にはワシントン州の 男性は含まれていない。

コスタリカの衛生当局によると、同国の53歳の男性が9日、豚イ ンフルエンザの合併症の肺炎で死亡した。米国とメキシコ、カナダ以 外での死者は初めて。

CDCによると、米国では10日午前11時現在、3人の死者を含 めて感染者数は44州で計2532人。

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