ヤマダ電株は続伸、今期経常益は27%増と計画-粗利益率改善を注視

家電量販店最大手ヤマダ電機の株 価が4営業日続伸。在庫圧縮などで収益性も向上、会社側は今期 (2010年3月期)連結経常利益が前期比27%増の817億円になると 見込んだ。前々期のレベルを早期に回復、過去最高を更新しようとい う会社側の成長意欲を評価する向きから買いが入った。

この日は買い気配で取引を開始、午前9時10分ごろ前日比

3.3%高の5000円で約20万株の売買が成立した。その後も買いが優 勢で、一時5060円と4月10日以来、1カ月ぶりの高値水準に戻した。

ヤマダ電が7日の取引終了後に公表した今期業績予想によると、 連結売上高は前期比1.9%増の1兆9080億円、営業利益は同41%増 の696億円と見込んだ。会社側、投資家の双方が重視する経常利益の 目標値は817億円で、08年3月期の816億5200万円を0.05%上回 る内容。

ブルームバーグ・データによると、同社株をカバーするアナリス ト人による事前予想の平均は、売上高が1兆9140億円、経常利益が 716億円だった。このため、会社側の予想は経常利益で14%上回った ことになる。

野村証券金融経済研究所の風早隆弘アナリストは、アナリストコ ンセンサスと会社予想のずれは、粗利益率の前提が違うためだと解説、 「粗利益率を1.9ポイント向上させるという会社側の目標が、実際に 実現できるのかどうかが今期のポイント」とみる。

ヤマダ電の家電量販店業界における全国シェアは24.8%。最大手 がその購買力(バイイングパワー)を利用して「商品の選択と集中を 進め、粗利益率の改善を最優先する」(経営企画室管掌取締役の岡本 潤氏)と明言しているため、一定の粗利益率改善は可能だとの見方も 台頭、メリルリンチ日本証券は今上半期(4-9月期)が業績の底に なるとみて、目標株価を4900円から5500円に引き上げた。

風早氏は今後のヤマダ電について、「成長ステージが変わったと 考える必要がある。従来のヤマダ電のイメージから脱皮しなくてはい けない」と指摘、コスト構造の見直しなどを通じ、効率の高い経営体 制を構築できるかどうか注視が必要と話していた。

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