アルプス電株急伸、携帯パネル伸び今下期収益底入れへ-赤字は継続

電子部品の製造・販売を手掛ける アルプス電気の株価が一時、前営業日比11%高の604円と大幅続伸。 昨年10月15日(高値619円)以来の高値水準を回復した。携帯電話 向けタッチパネルを中心にデジタル家電部品の受注が伸びるほか、コ スト削減効果もあり、今下期(2009年10月-10年3月)に収益が底 入れし、回復に向かうとした会社側計画が好感されている。

同社が1日に発表した前期(09年3月期)連結決算は、売上高が 前の期比22%減の5390億円、営業損益は261億円の赤字(前の期は 199億円の黒字)だった。同時に示した今期連結業績計画によると、 売上高は前期比14%減の4630億円、営業損益は45億円の赤字と、 2期連続で減収赤字となる見通し。

しかし、今期計画を上期と下期に分けて見ると、各事業部門で下 期に収益が底入れし、回復に向かうと見込んでいる。営業損益予想ベ ースで電子部品事業は上期に70億円の赤字、下期に20億円の黒字。 音響製品事業は上期70億円の赤字、下期40億円の黒字。物流・その 他事業が上期6億円の黒字、下期17億円の黒字となっており、会社 全体として下期には95億円の営業黒字への転換を計画する(上期は 140億円の赤字)。

今期は自動車向け部品の不振が続く一方、電子部品事業で携帯電 話向けタッチパネルなどデジタル家電部品の受注が下期にかけて伸び る。約300億円のコスト削減策を実施することも寄与する。

東海東京調査センターの広瀬治シニアアナリストは、「タッチパ ネルは生産を強化しており、今後の需要の伸びを取り込む体制が整っ ている。コスト削減に主軸をおいた構造改革で損益分岐点も目論見通 り下がれば、下期の収益回復シナリオは確度が高まる」と見ていた。

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