「金持ち」実感ないミリオネア急増-1億7800万円が意識の分かれ目

6日公表された米投資信託会社フ ィデリティ・インベストメンツの調査によると、米国民が自分を「金 持ち」だと感じるには投資可能な資産、約180万ドル(約1億7800 万円)が必要なようだ。

調査では、自身をミリオネア(百万長者)だとしながらも「金持 ち」だと感じていない回答者が46%に上り、この割合は昨年の2倍だ った。42%はその主な理由として株式相場の下落を挙げた。フィデリ ティの年次「ミリオネア・アウトルック」調査で分かった。

フィデリティの執行副社長、ゲール・グラハム氏は発表資料で、 「多くのミリオネアが平均的な投資家よりは恵まれていると感じてい る一方で、昨年の相場乱高下と資産価値目減りを受け、自分にとって 『金持ち』という言葉が本当に何を意味するかを考え直さざるを得な かった」と分析した。

調査では、回答者の32%が向こう1年の投資先として債券や確定 利付き商品、現金を選好し、株式を好む回答は31%だった。

4月に発表されたフェニックス社の調査でも、「金持ち」感が低 下したミリオネアの割合が74%と昨年の47%から増えていた。

フィデリティの調査では、自分を「金持ち」と感じていないミリ オネアが金持ちと感じるのに必要な資産額は750万ドルだった。

「金持ち」感が後退している一方で、回答者の多くは依然として 楽観的。42%が現在の経済危機のなかでも「方向を変えずに辛抱し、 長期的投資戦略を維持する」と回答した。さらに24%は「冷静を保ち、 悲観的な報道を無視する」と答えた。

調査は2月に独立系調査会社のリチャード・デー・リサーチが、 フィデリティがスポンサーであることを公表せずに実施。全米ミリオ ネア世帯の1012人を対象に行われた。誤差率はプラス・マイナス3ポ イントだという。