仏BNPパリバ:1-3月期利益、市場予想上回る-投資銀が寄与(2)

フランス最大の銀行BNPパリバが 6日発表した2009年1-3月(第1四半期)決算では、貸し倒れ増加 の影響を投資銀行事業の回復が和らげ、純利益がアナリスト予想を上 回った。

BNP株はパリ市場で一時9%高となった。

第1四半期の純利益は15億6000万ユーロと、前年同期の19億 8000万ユーロから21%減少したものの、ブルームバーグ・ニュースが まとめたアナリスト予想(11人の中央値)の7億8400万ユーロを上回 った。

信用市場の雪解けで投資銀行事業は黒字となり、景気悪化のあお りで貸倒引当金が3倍以上に増えた影響を和らげた。

JPモルガン・チェースのロンドン在勤アナリスト、キアン・ア ボホセイン氏は「決算内容は予想よりだいぶ良かった」とした上で、 「非常に力強い業績をもたらした原動力は債券事業だ」と指摘した。

パリ時間午後零時21分(日本時間同7時21分)現在の株価は前 日比2.73ユーロ(6.5%)高の44.95ユーロ。年初来では49%高とな った。

投資銀行部門の税引き前利益は12億3000万ユーロ。前年同期は3 億1800万ユーロの黒字、前四半期は20億7000万ユーロの赤字だった。 同部門の収入は前年同期比ほぼ3倍の37億ユーロ。債券事業が収入の 78%を稼いだ。

ボードゥアン・プロ最高経営責任者(CEO)はブルームバーグ テレビジョンとのインタビューで、「今年に入り、債券関連事業が高 水準の収入をあげている。大量の社債発行が理由だ」と語った。同C EOはまた、第1四半期中に株式デリバティブ(金融派生商品)事業 で管理の難しいポジションを解消したことも明らかにした。

国内リテール(小口金融)事業の利益は7.7%減の4億4400万ユ ーロ。新興市場のリテール事業の税引き前利益は4000万ユーロと、前 年同期の2億1900万ユーロから減少した。同行は2月に、ウクライナ での新規融資停止を発表していた。

米国の消費者向け銀行部門、バンクウエストは税引き前で2900万 ユーロの赤字と、前年同期の1億5100万ユーロの黒字から転落した。

貸倒引当金は全体で18億3000万ユーロと3倍強に増え、アナリス ト予想の17億ユーロを上回った。

資産運用などを含む投資ソリューション部門の税引き前利益は 30%減の3億200万ユーロ。

中核的自己資本(Tier1)比率は3月末時点で8.8%となり、 昨年末の7.8%から上昇していた。プロCEOはインタビューで、同行 の資本水準は「十分」とし、一段の「増資は一切行わない」と言明し た。同行は3月31日に、仏政府向けに51億ユーロの優先株を発行し たことを明らかにしている。

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