米国株(5日):反落、ストレステスト結果を警戒-ダウ16ドル安

米株式相場は3日ぶりに反落。米 政府によるストレステスト(健全性審査)で増資が必要になる銀行が 出てくるとの思惑が強まり、売りが優勢になった。原油相場の下落は 商品関連株に売りを誘った。

S&P500種株価指数は前日に年初からの下落分を帳消しにして いた。米連邦準備制度理事会(FRB)が7日にストレステストの最 終結果を発表するのを控え、キーコープやフィフス・サード・バンコ ープが大幅安となった。1-3月(第1四半期)の顧客解約額が440 億ドルに上ったレッグ・メイソンは17%安。S&P500種のエネルギ ー株指数は1.3%安と、全10セクターで最も下げた。原油相場が5カ 月ぶり高値から下落したことが背景。

UBSファイナンシャル・サービシズの米州担当資産運用調査責 任者、マイク・ライアン氏は「ストレステストは市場参加者にややス トレスになっている。金融システムの先行きをめぐり、不透明感が長 引くだろう」と述べた。

S&P500種株価指数は前日比0.4%安の903.80で終了した。 4日終値で株価収益率(PER)は14.52倍と、1月2日以来の高水 準だった。ダウ工業株30種平均は16.09ドル(0.2%)下げて

8410.65ドルで終えた。

S&P500種は前日に年初来で0.4%高で終えたが、この日は上 昇分のほとんどを失った。同指数は3月9日に付けた12年ぶり安値か らほぼ34%戻している。ウェルズ・ファーゴやフォード・モーターな どアナリスト予想を上回る決算を発表した企業が相次いだことに加え、 住宅市場の最悪期が終わったことを示唆する指標が背景。4日は

907.24と、1月8日以来の高値で終えた。

ストレステスト

FRBは米大手金融機関19行を対象にしたストレステストで約 10行に対して資本増強が必要との結果を伝える可能性がある。事情に 詳しい複数の関係者が明らかにした。米監督当局は7日に結果を公表 する。

フィフス・サード・バンコープは5.4%安、キーコープは6.1% 下げた。

S&P500種採用の16行から成る銀行株指数は2.8%安。全24 産業中で下落率2位となった。一時は5%安となったが、バーナンキ FRB議長の発言で下げ渋った。議長は長期にわたり銀行の経営権を 握ることを当局は望んでおらず、銀行業界は今後数年以内に政府支援 なしに運営できるとの見方を示した。

バーナンキ議長

バーナンキFRB議長は上下両院合同経済委員会で証言し、金融 システムが新たな衝撃を受ければ、米国が今年リセッション(景気後 退)から抜け出し、緩やかな回復を遂げるとの当局の予測が崩れると 警告した。景気後退のペースが鈍化している可能性があり、住宅市場 は「底入れの兆しを幾らか示している」と強調した。

レッグ・メイソンは17%安。過去3カ月で最大の下落率となり、 S&P500種構成銘柄では下落率トップ。マネーマーケット・ファン ド(MMF)の保有資産から住宅ローン関連債を取り除く費用を賄う ため、配当を88%引き下げた。

米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)の金融関連会社G MACが5日発表した1-3月(第1四半期)決算は純損失が6億 7500万ドルとなった。新規の住宅ローン貸し出しが増加した一方で、 既存ローンのデフォルト(債務不履行)が大幅に増加した。GMAC は米政府から60億ドルの支援を受けている。

LIBOR、1%割れ

銀行株の下げにもかかわらず、3カ月物ドル建てロンドン銀行間 貸出金利(LIBOR)が低下し、初めて1%を下回った。信用市場 には収縮緩和の兆候が見られる。

リッジワース・キャピタル・マネジメント(運用資産600億ド ル)のシニアストラテジスト、アラン・ゲイル氏(バージニア州リッ チモンド在勤)は「前日の大幅高を受け、投資家は少し一服している。 経済指標は予想よりも良かったが、上昇を続けるのには不十分だった」 と述べた。

米供給管理協会(ISM)が5日発表した4月の非製造業総合景 況指数は43.7と、3月の40.8から上昇した。ブルームバーグがまと めた予想では42.2が見込まれていた。同指数は50がサービス業活動 の拡大と縮小の境目を示す。

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