IDB、メキシコに30億ドル融資へ-新型インフルや経済危機対策で

米州開発銀行(IDB)は30日、 新型インフルエンザや世界的な経済危機への対策費として、年内にメ キシコに対して計30億ドル(約3000億円)を融資する方針を発表し た。昨年の融資額(11億ドル)のほぼ3倍。

IDBは発表文で、送金や輸出の伸び悩みで既に縮小しているメ キシコ経済は、新型インフルの影響で一段と悪化する可能性があると の見通しを示した。

世界保健機関(WHO)は29日、6段階ある新型インフルの警戒 水準を「フェーズ4」から「フェーズ5」に引き上げるとともに、1968 年以来となるパンデミック(世界的な大流行)が間近に迫っていると の認識を示した。

IDBのモレノ総裁は「メキシコは効果的で時宜を得た透明性の 高い手段で、現在の困難な状況に対処している」と指摘した。

メキシコのコルドバ保健相は30日、同国で260人の新型インフル エンザ感染と12人の死亡が確認されたと発表した。同国経済省は、貿 易相手国が科学的な根拠なくメキシコ産豚肉の輸入を禁止することが ないようにするため、世界保健機関(WHO)に調査を求めた。

国際通貨基金(IMF)の調査局長、オリビエ・ブランシャール 氏は30日、新型インフルの発生が世界経済の大きな問題になることは ないと指摘。その上で、一部の国の観光業に打撃を与える可能性があ るとの見方を示した。