米AIG:業績不振の住宅ローン保証部門を閉鎖も-関係者(2)

公的資金返済のため一部資産の 売却を進めている米保険大手アメリカン・インターナショナル・グル ープ(AIG)は、傘下の住宅ローン保証部門、ユナイテッド・ギャ ランティを閉鎖する可能性がある。同部門を採算ベースに乗せること ができなかったことに伴う措置だという。事情に詳しい関係者2人が 明らかにした。

関係者1人によれば、AIGは同部門を段階的に縮小する可能 性がある。この関係者は計画が非公開であることを理由に匿名を条件 に語った。同部門は2007年4月以来、28億ドル余りの営業損失を 計上している。

AIGの広報担当者、ピーター・タラプマン氏は「多数の買い 手候補と交渉を進めており、多くの選択肢を検討しているが、今のと ころいかなる決定もしていない」と述べた。

AIGは総額1825億ドル相当の公的支援の一環である融資を返 済するため、一部事業の売却を約束。昨年9月の政府による救済以来、 計約44億ドル規模の資産売却を発表している。信用危機の影響で買 い手候補の買収能力が低下しているなか、同社は米国外の傘下の生命 保険会社大手2社について、新規株式公開(IPO)ないし売却に向 けて信託の管理下に置く計画を明らかにしている。

関係者1人によれば、AIGは分離されるすべての事業を調査 するため、米コンサルティング会社マッキンゼーを起用した。

大恐慌以後で最悪の住宅不況のなか、ユナイテッド・ギャラン ティは7四半期連続で赤字を計上した。AIGは昨年10月、同部門 の買い手探しが困難となる可能性があることを明らかにしていた。

業界誌インサイド・モーゲージ・ファイナンスによれば、ユナイ テッド・ギャランティは2008年の売上高で米5位の住宅ローン保険 会社。首位はMGICインベストメントで、次いでジェンワース・フ ァイナンシャル、ラディアン・グループ、PMIグループの順となっ ている。