東京外為:円の軟調地合い継続か、悪材料出尽くしでリスク回避緩和

東京外国為替市場では円の軟調地 合いが続きそうだ。米自動車大手クライスラーの破産法適用申請で目 先の悪材料がいったん出尽くしとなるなか、リスク回避に伴う円高圧 力は後退している。

もっとも、日本の大型連休を控え、短期的には円の売り持ち高を 手じまう動きも入りやすく、ここからの円の下値は限られる可能性も ある。

前日の海外市場では円が対ユーロで一時、1ユーロ=131円26銭 と4月17日以来の安値まで下落。その後はやや下げ幅を縮めており、 1日早朝の取引では130円台前半で推移している。

円は対ドルでも1ドル=98円99銭と同20日以来の安値を付け、 その後は98円台半ばでもみ合う展開となっている。

一方、国内では消費者物価指数(CPI)や失業率など経済指標 の発表が相次ぐ。日本のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件) の弱さが改めて確認される見通しだが、市場予想から大きくかい離し なければ、直接的な相場への影響は限られそうだ。

クライスラーが破産法申請

クライスラーは30日、ニューヨーク市の裁判所に連邦破産法11 条に基づく会社更生手続きの適用を申請した。イタリアのフィアット との提携を含む再編を通じ、事業を簡素化し、債務を圧縮することが 狙い。

オバマ米大統領は、クライスラーに対する米国、カナダ両政府の 追加支援を表明し、「米国の名高い自動車メーカーであるクライスラ ーの復活に向け、必要な措置が講じられた。この措置は早急かつ効率 的に実施される」と述べた。

破産法申請で目先の不透明感が和らぐなか、投資家のリスク許容 度の改善傾向は維持される見通し。ただ、この日は香港や欧州市場が 休場で、日本も本格的なゴールデンウィークに突入することから、目 先は「株高・円安」の流れに一服感が広がる可能性もある。

ユーロ反落

なお、次の焦点は米大手銀行に対するストレステスト(健全性審 査)の結果となるが、米政府当局らが30日明らかにしたところによる と、米連邦準備制度理事会(FRB)はストレステストの結果発表を 当初予定していた4日から延期するもよう。新たな日程は1日にも公 表される可能性がある。

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は先週、政策委メンバー に対し、5月7日に開かれる政策決定会合でどのような措置が発表さ れるかについて発言を控えるよう求めた。政策委員会メンバーでオー ストラリア中銀のノボトニー総裁が30日、ウィーンで記者団に対し秘 密厳守の要請を確認した。

前日にはユーロが対ドルで一時、1ユーロ=1.3386ドルと4月13 日以来の高値まで上昇したが、その後反落し、1日早朝にかけては

1.32ドル台半ばで推移している。

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