米国株:下落、エクソン減益やクライスラー破産法適用申請を嫌気(2)

米株式相場は下落。石油のエクソ ンモービルを中心にエネルギー株が売られたほか、自動車クライスラー が破産法適用の申請に追い込まれたのが売り材料となった。

エクソンは1-3月期(第1四半期)決算の利益が2002年以来で 最大の落ち込みを記録したのが嫌気された。消費財大手プロクター・ア ンド・ギャンブル(P&G)も下落。同社は売り上げ減を背景に09年 6月通期利益予想を下方修正した。

一方化学大手のダウ・ケミカルは急伸。同社の四半期決算が市場 予想に反して黒字だったことから、買いが膨らんだ。

S&P500種株価指数は前日比0.83ポイント安の872.81で終了。 4月の月間ベースは9.4%高と、2000年3月以来で最高のパフォーマ ンスだった。ダウ工業株30種平均は同17.61ドル(0.22%)下げて

8168.12ドルで終えた。

アルパイン・ミューチュアル・ファンズのファンドマネジャ ー、サラ・ハント氏は「クライスラーの破たんといった出来事が起 こると、市場参加者はこの先もまだ新たな事実が明らかになるだろ うと考える。それが市場の勢いを損ねる」と語った。

エクソンは2.6%安。同社の1-3月期1株当たり利益は92セン ト、アナリスト予想を3.6%下回った。世界的なリセッション(景気後 退)でエネルギー需要が落ち込み、石油・ガソリン価格が下落したこと が響いた。

S&P500種のエネルギー株価指数は2.1%安。産業別10指数の 中で下落率トップだった。石油のシェブロンや石油サービスのシュルン ベルジェが売られた。

クライスラーの破産法申請

クライスラーは30日、ニューヨーク市の裁判所に連邦破産法11 条に基づく会社更生手続きの適用を申請した。イタリアのフィアットと の提携を含む再編を通じ、事業を簡素化し、債務を圧縮することが狙い。

クライスラーは破産申請を回避し、追加の政府支援を受けるため、 米政府が設定した期限である4月30日までにリストラ計画をまとめよ うと各方面と交渉。同社はフィアットとの提携や有担保ローンの69億 ドル圧縮、医療保険基金への支払い義務の106億ドル削減を模索した。 しかし、一部債権者が22億5000万ドルへの債務軽減を拒否したこと から、破産法の適用申請に至った。

一方、クライスラーと同業のゼネラル・モーターズ(GM)とフ ォード・モーターはこの日上昇した。

P&G、ビザ

P&Gは1.9%安。1-3月期はドル高の影響で海外からの収入が 目減りし、売上高が減少した。

化学大手ダウは大幅高。同社1-3月決算は、農業部門が好調だ ったことが寄与し、一時項目を除いた1株当たりの損益はアナリスト予 想に反して黒字となった。

S&P500種商品株指数は3%上昇、昨年11月以来の高水準をつ けた。

電子決済ネットワーク最大手ビザは上昇。同社の1-3月期利益 はアナリスト予想を上回った。消費者のデビットカード利用増が影響し た。

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