富士フイルムHD:今期600億円の最終赤字-5000人を削減・配転(3)

富士フイルムホールディングスは 30日、今期(2010年3月期)の連結純損益が600億円の赤字に転落す る見通しだと発表した。世界で約5000人を削減や配置転換し、拠点集 約の費用などを計上する。

今期の売上高予想は前期比5.5%減の2兆3000億円。営業損益は 900億円の赤字を見込んでいる。営業損益の赤字は、1949年3月期以 来61年ぶり。前期(09年3月期)の営業損益は373億円、純損益は 105億円とともに黒字だった。

世界景気の悪化が続き、液晶材料やデジタルカメラ、傘下の富士 ゼ ロックスの複合機など、主力製品の販売が苦戦している。構造改革 費用は今期と来期(11年3月期)の2年間で1600億円を計画。これに 伴う効果は来期まで2年間で1000億円、12年3月期以降も900億円以 上を見込んでいる。

構造改革費用は人員関係が1000億円。古森重隆社長は、「他部門 への移転と希望退職の対象者」が約5000人であると説明した。このう ち海外が三千数百人となる見通し。市場縮小が続く写真用フィルムな どの写真部門では海外現地法人の統合や生産品種の絞り込み、現像所 拠点の集約などを進めることで固定費を削減する。

発表を受け、富士フイルムHD株は下落に転じ、一時前営業日比 80円(3.2%)安の2435円を付けた。終値は同15円(0.6%)安の 2500円。

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