三菱電:今期純損益は7年ぶり赤字に-ルネサス赤字と産メカ不振(4)

総合電機国内3位の三菱電機は30 日、今期(2010年3月期)の連結純損益が200億円の赤字になる見通 しだと発表した。持ち分法適用会社のルネサステクノロジが大幅な赤 字を見込むほか、景気後退の長期化や円高などのリスクで主力の産業 メカトロニクス部門の大幅減益を織り込んだ。赤字転落は7年ぶり。

前期(09年3月期)は122億円の黒字を確保した。ブルームバー グ・データによるアナリスト13人の予想中央値では今期は400億円の 赤字だった。営業利益は前期比57%減の600億円と、アナリスト中央 値260億円を上回っている。

今期の売上高は前期比6.4%減の3兆4300億円、営業利益は同57 %減の600億円をそれぞれ予想。主力の産業メカトロニクス部門は利 益ゼロを見込むなど、全部門が減益または赤字となる。

FA(ファクトリーオートメーション)は工作機や半導体製造装 置などが振るわず、大きく落ち込む見通し。自動車関連機器も自動車 販売の急激な落ち込みで低迷、前期は好調だった重電システム事業も 減益だ。

政投銀融資活用も検討

会見した吉松裕規常務は、7年ぶりの赤字は「ルネサステクノロ ジの赤字が大半」と説明。「上期は大変厳しい状況が続くと想定せざ るを得ない」と述べ、コスト削減に取り組むことを明らかにした。そ の上で、公的資金については「日本政策投資銀行の融資は選択肢の一 つであり、今後検討したい」との考えを明らかにした。

前期決算は、売上高が前期比9.5%減の3兆6651億円、営業利益 は同47%減の1397億円、純損益は同92%減の122億円だった。吉松 氏は「下期以降の急速な景気悪化に加え、円高と原料高のダブルパン チで打撃を受けた」と語った。業績悪化を理由に前期の期末配当をゼ ロとし、年間6円とする。前の期は中間6円、期末7円だった。

主力の自動車関連機器事業では、経営難に陥っている北米のビッ グスリー向けの売上高が自動車機器事業の約8%を占めていることを 明らかにし、米国政府による支援策のである「保証プログラム」も活 用し、「売掛債権の回収に努めたい」と述べた。

三菱電機の株価は決算発表を受けて一時上げ幅を縮小したものの、 結局、前日比26円(5.3%)高の521円で取引を終えた。

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