資生堂:今期純利益60%増予想、減収だが経費減で前期並み営業益確保

化粧品国内最大手の資生堂は30日、 今期(2010 年3月期)の連結純利益が前期比60%増の310億円になる 見通しだと発表した。景気悪化で国内化粧品の売り上げは期待しにくく 減収だが、マーケティング費用の圧縮などで前期並みの営業利益を確保 する見込み。前期にかさんだ税金費用がなくなることなどにより最終利 益を押し上げる。

売上高予想は同6%減の6500億円で、国内は2%減、海外は円高の 影響で12%減とみている。化粧品市場の回復は11年3月期以降とみて おり、前田新造社長は会見で、今期については「高価格帯(5000円以上) はもう少し厳しくなり、中価格帯(2000円以上5000円未満)も厳しく なっていく」との見通しを示した。経費削減などを進め、営業利益は同

0.2%増の500億円を計画する。年間配当は前期と同じ50円を予定する。

前期(09年3月期)の純利益は前の期に比べ45%減の194億円だっ た。昨秋以降の景気悪化で国内化粧品の売り上げが減少し、粗利益が落 ち込んだ。国内化粧品の販売低迷に加え、会計処理の一部変更に伴う費 用増加も負担となった。欧州でも美容院向けへアケア商品を手掛ける子 会社の販売が振るわなかったほか、為替の影響もあって減損損失を計上 したことも最終利益を押し下げた。

決算と同時に、自社株買いと単元株の変更も発表した。400万株、 70億円を上限とする自社株買いを5月1日から14日まで実施する。単 元株については 従来の1000株から100株に10月1日から変更する。

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