新光電工株ストップ高、半導体パッケージの回復を期待-先端品需要

半導体パッケージ大手の新光電 気工業の株価が7営業日ぶりに反発し、ストップ高(制限値幅いっぱ いの上げ)に相当する前営業日比100円(12%)高の965円まで急伸。 半導体産業の生産が底打ちしたとの見方が広がり、今期(2010年3月 期)以降、半導体パッケージの需要が緩やかに改善すると期待された。

午前の出来高は約56万株。買い気配値を上げた後、午前9時40 分に950円で19万5000株の売買が約定すると、2万株単位の大口買 い注文が続き、9時47分にはストップ高買い気配となった。午前11 時時点における注文状況は11万株の売りに対し、36万株の買い。

ゴールドマン・サックス証券の高山大樹アナリストは29日付の 投資家向けメモで、イビデンと新光電工が半導体パッケージ領域にお ける「勝ち組2社」と指摘した上で、「FCパッケージに関しては、 両社とも急改善し、下期はX68パッケージのメリットを存分に享受す る」との見方を示した。ただ、損益分岐点の引き下げスピードの速さ や為替感応度の低さなどでイビデンの方が全社ベースの利益改善ペー スが速いとも指摘、「新光電工の今後12カ月間の目標株価を950円 で据え置き、次のチャンスを待つ」(高山氏)としている。

新光電工が28日に示した今期(2010年3月期)業績予想による と、本業の収支を示す連結営業損益は37億円の赤字を計画。前期の 68億円の赤字から損失額の縮小を見込む。3月末の受注残高は、IC リードフレームが7億2500万円(前の期比60%減)、ICパッケー ジが55億2800万円(同42%減)、気密部品が5億7800万円(同 48%減)とそれぞれ低レベルだが、7-9月期(第2四半期)以降、 次世代向け製品の需要があると織り込んだもようだ。

今月27日に公表された日本のパソコン販売統計(日経マーケッ ト・アクセス調べ)によると、4月第3週(6日-12日)の販売台数 合計は前年同週比6%増と、08年11月第5週(24日-30日)以降、 20週連続でプラスを継続した。またこの日は、米アップルが携帯電話 機で使用する可能性のある半導体について、自社専門の設計チームを 組織化するとの米紙ウォールストリート・ジャーナル報道もあり、先 端製品における半導体パッケージの需要創出などが期待されている。

一方、赤字にもかかわらず、純現金収支が増えていたことへの評 価もあった。09年3月期の決算短信によると、期末の現金・現金同等 物の期末残高は508億円。前の期から89億円増えた。投資を抑え、 営業キャッシュフローの減少によるマイナス影響を緩和した。

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