米バークシャー株主総会、資産悪化で業績立て直しをまじめに議論へ

資産家ウォーレン・バフェット 氏は、同氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイの純資 産価値が40年余で最悪の減少となったことを受け、今週末開催する 株主総会を同社の業績立て直し策の議論中心の場に変更する。

バークシャーの株価は、米石油会社コノコフィリップスへの時機 を逸した投資や格下げの影響もあり、2007年末以来34%下落した。 このためバフェット氏は株主からの信頼を取り戻す必要がある。

5月2日に予定される株主総会では、バフェット氏とチャール ズ・マンガー副会長が市場や経済、バークシャーの事業について語る ことになっている。過去の質疑応答では株主との事前調整がなかった ため、スポーツやキリスト教に対するバフェット氏の考え方などを問 う質問が出たが、この方式は今回変更され、質問の半分を同社に直接 関係するものに制限した。

モーニングスターのアナリスト、ビル・バーグマン氏は「今年は もっとまじめな雰囲気になるだろう。バークシャーの株主は40%もの 株価下落に慣れていない。経済環境も深刻な局面にある」と語る。

バークシャーの決算は5四半期連続で減益。保険事業の悪化と世 界の株式相場を対象にしたデリバティブ(金融派生商品)取引が原因 だ。同社は29日、2009年1-3月(第1四半期)決算を5月8日に 発表することを明らかにした。2月28日の発表では、同社の純資産 価値が昨年末時点の1093億ドルから約80億ドル減った。

バフェット氏が株主への年次書簡で強調する1株当たり純資産 は08年に9.6%減少し、バフェット氏が経営権を握った1965年以来 最悪となった。デリバティブやウェルズ・ファーゴ含む金融機関の保 有株式の価値低下が響いたためだ。米S&P500種株価指数は過去1 年で約37%下落している。

バフェット氏は株主向けの総会参加ガイドで、昨年は5時間に及 ぶ質疑応答でバークシャーに関連した質問があまり出なかったため、 今年は半分の質問内容を事前に記者にチェックしてもらう形態に変 更したと説明した。今年は3万5000人の株主参加が見込まれ、過去 最高となった昨年をさらに4000人上回るとみられる。形式変更で、 事業継承や株式に関連した371億ドル規模のデリバティブ取引、過去 2カ月で最上級格付けを失った事態に関する討議が増えそうだ。

ヘッジファンド、ラム・パートナーズの創業者でバフェット氏に 関する著作で知られるジェフ・マシューズ氏は「近年では最も意味あ る株主総会になるだろう」と指摘。「ここ最近の質問はバフェット氏 ならどうするかといった大局的な内容が多く、同氏も大局的な考え方 を持つので話を聞いている分には面白いが、現在はバークシャー自体 が問題を抱えているので、今年は良い質問が幾つか出るだろう」と予 想した。

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