【個別銘柄】ホンダなど輸出、低位繊維、資生堂、サンウェブ、新日石

30日の東京株式相場における材 料銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:東証1部33業種のTOPIXに対する上昇寄与度で は1位電機、2位輸送用機器となり、輸送用機器は5.8%高と終値での 上昇率の大きさは2日(7.5%)以来だった。このほか、33業種の上昇 率2位にはゴム製品(6.2%)。米1-3月GDPでの個人消費の改善、 4月のユーロ圏景況指数の11カ月ぶりの上昇転換、国内3月の鉱工業 生産指数が前月比で上昇したことを受け、世界景気の底入れ期待が広が った。東証1部売買代金2位のトヨタ自動車(7203)は5.2%高の3850 円、キヤノン(7751)は6.1%高の2950円だった。

ホンダ(7267):9.4%高の2845円。同社は28日の取引終了後、 今期(2010年3月期)の連結純利益が前期比95%減になるとの見通し を発表したが、赤字回避に向けた会社側の姿勢を評価する声がアナリス トらの間で上がり、買いが優勢となった。みずほ証券では投資判断を 「4(ウエート下げ)」から「2(買い)」に引き上げ。

ファナック(6954):7%高の7070円と、20日以来の7000円台 回復。09年3月期業績の利益が従来計画を上回ったことに加え、10年 3月期の上半期の赤字リスクも払しょくされたとの見方から、買いが優 勢となった。

豚インフルエンザ関連:世界保健機構(WHO)事務局長は29日、 ジュネーブで記者会見し、6段階ある新型インフルエンザ警戒水準を 「フェーズ4」から「フェーズ5」に引き上げた。また同日の米疾病対 策センターの公表によると、豚インフル感染で米国では初めての死者が 出たことが分かった。マスクメーカーのダイワボウ(3107)は17%高 の430円。シキボウ(3109)はストップ高水準の50円(29%)高の 224円で比例配分。大東紡織(3202)やサカイオーベックス(3408)な ど低位繊維株も人気化、急騰した。

富士通ゼネラル(6755):27%高の280円。同社が28日開示した 今期(10年3月期)の業績予想によると、連結純利益は前期比71%増 の27億円。売上高は7.5%減少するが、銅やアルミなどの原材料価格が 低い水準で推移することで利益が増加する見込み。

資生堂(4911):13%高の1731円。10年3月期の連結業績予想は、 純利益が前期比60%増の310億円。また、発行済株式総数の0.1%に相 当する400万株、金額で70億円を上限にした自社株買いを決定。市場で は業績底打ちに加え、株式の需給改善期待から午後に上昇基調を強めた。

大阪チタニウムテクノロジーズ(5726):6.2%安の2965円。一時 10%安の2835円を付けた。10年3月期の営業利益は前期比79%減の 31億円と大幅に落ち込む見通し。航空機用を主体とする輸出向けの需要 急減に加え、国内でも産業プラント用などで需要減少や在庫調整が進む ことが要因。

日新製鋼(5407):8.2%安の190円と、2週間ぶりに200円を割 り込んだ。鋼材需要の低迷による販売価格の低迷や高価格での原材料在 庫から、10年3月期は大幅な最終赤字に転落する見込み。業績悪化や株 主資本が大きくき損されることによる財務体質への警戒感が広がった。

クラレ(3405):6%高の844円。一部事業での在庫調整の進展や 収益構造改善への取り組みなどから、今期(2010年3月期)の連結営業 利益の減少幅は事前の市場予想に比べて軽微にとどまる見込み。今年度 下半期からの業績改善を期待した買いで、午後に一段高となった。

HOYA(7741):2.4%安の1697円。午後1時に発表された09年 3月期決算を受け下げ幅が拡大し、一時は3.5%安の1679円。固定資 産の減損処理などで計423億円の特別損失を計上すると発表、1株当た り純利益(EPS)が市場予想を41%下回ったため、売り圧力が増した。

サンウエーブ工業(7993):6.5%高の147円。一時33%高の183 円まで値を上げた。同社と住生活グループ(5938)はこの日、資本・業 務提携で基本合意したと発表した。これを受けて財務体質の改善や事業 規模拡大への期待が高まった。住生活Gの株価は3.7%高の1200円。

スタンレー電気(6923):ストップ高水準となる200円(17%)高 の1390円。10年3月期の連結純利益予想は前期比32%増の160億円の 見通し。野村証券金融経済研究所は投資判断を「2(中立)」から「1 (買い)に、目標株価を910円から1600円にそれぞれ引き上げたこと もあり、買い安心感が広がった。

新日本石油(5001):6.2%高の513円。10年3月期の連結純損益 は800億円の黒字になる見通し。09年3月期は在庫評価の影響が収益を 圧迫して2516億円の赤字だっただけに、業績の急回復を好感する買い が膨らんだ。

ソフトバンク(9984):3.4%高の1550円。日経テレコンは30日、 ソフトバンクが10年3月期の年間配当を前期推定比で1.5-2.5円増の 4-5円に引き上げる公算が大きいと報じた。連結営業利益が今期も過 去最高益を更新する見通しとも伝えており、買い意欲が強まった。

三菱地所(8802):6.9%高の1283円。午後1時に示した10年3 月期の連結純利益予想は、前期比21%増の550億円。新規ビルの稼働に よる賃料効果や、前期に住宅事業で棚卸資産評価減などによる営業損失 を計上した反動などで増収増益を見込む。

新生銀行(8303):5.8%安の129円。あおぞら銀行(8304)は同

6.1%安の124円。29日付の時事通信の報道によると、新生銀とあおぞ ら銀の統合計画は、実現する可能性が当面極めて低くなっている。両行 の筆頭株主である米投資ファンドから同意が得られなかったため、と伝 えている。

信越化学工業(4063):2.2%高の4760円。電子・電機産業の生産 調整なども一巡、半導体ウエハーの需要も緩やかに回復していくとみら れている。同社の高いコスト競争力を武器に、今期(10年3月期)は増 益を確保できるとの見方が主流を占め、買いが優勢となった。

ユニ・チャーム(8113):4.9%高の6870円。この日午前10時 50分に今期(10年3月期)の業績予想を開示し、本業のもうけを示す 営業利益は前期比10%増の385億円になる見通し。前期も3.4%増益を 確保しており、堅実な収益力を評価する買いが優勢になった。

三井住友フィナンシャルグループ(8316):6.9%高の3400円。 29日のNHKは、三井住友が日興コーディアル証券の買収を決めたこと に続き、新たにオリックス(8591)グループのカードローン会社である オリックス・クレジットを傘下に収める方向で最終調整していると報じ た。個人向けの金融サービスの強化を図るのが狙いとしている。オリッ クスも11%高の4610円。

川崎重工業(7012):6.6%高の210円。主力の汎用機事業の需要は 厳しいものの、人員削減などコスト削減策への取り組みが会社側から示さ れ、業績悪化リスクが後退したとの見方が広がった。

パイオニア(6773):8.2%安の314円。同社は28日、今期(10年 3月期)は6期連続の最終赤字に陥るとの見通しを発表。また、ホンダ向 けに第三者割当増資を実施すると正式発表したが、ホンダ以外の資本増強 の具体的な発表はなく、今後の経営や財務動向を見極めようと、売りが優 勢となった。

マブチモーター(6592):8.8%高の4450円。売上高が急減する環 境下でも、第1四半期(09年1-3月)の赤字幅は予想ほど悪化しなか ったとの評価が出ている。自動車向けモーターの底入れにより、四半期ベ ースでの営業赤字解消が接近しつつあるとの期待感が高まった。一時はス トップ高水準となる500円(12%)高の4590円まで買われた。

関東自動車工業(7223):5.1%安の1070円と4日続落。28日の 取引終了後に示した10年3月期の連結最終利益計画は210億円の赤字 に転落する見通し。前期は3億5900万円の黒字。年度後半に自動車販 売の回復を期待するものの、前半は引き続き厳しい状況を想定、通期の 自動車生産台数は前期比16万台減の30万台と見込む。

東邦ホールディグス(8129):5%安の950円と続落。28日の取 引終了後に、09年3月期の連結最終利益が従来計画の1億1000万円の 黒字から25億円の赤字に悪化したもよう、と発表。第3四半期以降、 景気後退による患者の受診抑制などに起因した大病院など医療機関から の価格引き下げ圧力が強まったほか、富士バイオメディックスの民事再 生手続き申し立てに関連する特別損失の計上などもある。

新明和工業(7224):14%高の282円と急反発。28日の取引終了 後に発表された10年3月期の連結業績計画は11%の減収を見込むが、 生産効率の改善を進め営業利益は前期比3.1倍の30億円を予想。一方、 09年3月期は産業機器、特装車、航空機各事業が低迷、前の期に比べて 81%減の9億6800万円にとどまった。

富士通(6702):1.7%高の420円。30日付の日本経済新聞による と、同社はデジタル家電の頭脳として使うシステムLSI(大規模集積回 路)の生産を、台湾大手の台湾積体電路製造(TSMC)に委託する。次 世代技術の開発でもTSMCと協力する方針とも伝えている。

日立製作所(6501):4%高の341円。29日付の日経新聞朝刊は、 日立が昭和シェル石油(5002)と提携して太陽光発電事業への参入を検 討している、と報じた。昭和シェルの太陽光パネルと日立の電力制御技 術を合わせ、国内外でシステム受注を目指すという。日立の川村隆会長 兼社長が同紙とのインタビューで明らかにした、と同紙は報道。

丸井グループ(8252):3%安の544円。09年3月期の連結最終 損益は従来予想(35億円の黒字)から一転、88億円の赤字となったも よう。小売事業の売上高が単価下落などで計画を下回った上、カード事 業における将来の利息返還請求に備えて利息返還損失引当金繰入額174 億円を特別損失計上したことが響く。

トプコン(7732):6%高の461円。10年3月期の連結営業損益 は17億円の黒字(前期は69億円の赤字)となる見込み。日米欧の景気 は悪化するものの、中国や中南米などの需要は堅調に推移すると予想し ている。想定為替レートは1ドル=90円、1ユーロ=120円。

光通信(9435):3.1%安の1991円。景気悪化や新販売方式導入に 伴う買い替え期間の長期化から、販売台数が従来予想を大きく下回る見 通しとなった。事業拡大による先行コストの発生、ベンチャーファンド 事業の動向なども反映させた結果、09年3月期の連結純損益は30億円 の黒字予想が一転、22億円の赤字となったもよう。

NECモバイリング(9430):4.7%高の1536円。端末販売価格 の上昇や経営効率の改善による利益率向上、保守サービス需要の増加か ら、09年3月期の連結営業利益は65億円と従来予想(57億5000万 円)を上回ったもよう。

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