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日新鋼株が急落、今期大幅赤字見込みを嫌気-資本のき損リスク意識

ステンレス冷延に強みがある日 新製鋼の株価が一時、前営業日比12%安の183円と大幅続落。2週 間ぶりに200円を割り込んだ。鋼材需要の低迷による販売価格の低迷 や高価格での原材料在庫から、今期(2010年3月期)は大幅な最終赤 字に転落する見込み。業績悪化や株主資本が大きくき損されることに よる財務体質への警戒から、売りが膨らんでいる。

同社が28日に発表した決算予想によると、今期の連結最終赤字 は510億円(前期赤字は254億円)と赤字幅が拡大する見通し。足元 の厳しい販売状況や単価下落が続くと想定している上、「特に上半期 (09年4-9月)は09年度の高い価格での原材料の在庫や契約引き 取りがまだ残っていることで製造コストが下がらないことが影響す る」(広報IR担当の村下弥央氏)という。

さらに、低価法適用の影響から棚卸資産の評価損が発生すること も、最終赤字を拡大させる。下半期は数量増加や収益性の回復から最 終損益は均衡と見ているものの、通期では上半期の最終赤字(510億 円)をカバーできない見込み。先行き不透明感が強いとして、会社側 では今期の販売数量や価格の前提も公表していない。

日興シティグループ証券の城野俊之アナリストは28日付リポー トで、「弊社予想やコンセンサスを大きく下回る会社計画で、ネガテ ィブサプライズ。詳細は非開示で不明だが、短期的には株価は下落す る可能性が高い」との見方を示した。上半期に比べて下半期に30%以 上の数量回復を会社側が見込んでいる、と同氏は推定した上で、数量 については「おおむね妥当な前提値に映る」としている。

同社の前期1株純資産は282円23銭。今期会社計画では1株当 たり56円42銭の赤字を見込んでいることから、1株純資産は前期比 20%き損することになる。

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