東京外為:ユーロが強含み、株価上昇で投資家のリスク回避姿勢緩和

午前の東京外国為替市場ではユーロ が対円、対ドルで強含んでいる。欧米景気の底入れ期待から株式相場が 上昇しているため、投資家のリスク回避姿勢が弱まり、相対的に金利の 高いユーロが買われやすくなるとの思惑が背景にある。

ユーロは対円で一時、1ユーロ=130円25銭まで上昇し、今月17 日以来の高値を更新。ユーロ・ドルも1ユーロ=1.32ドル台後半からイ 一時、1.3322ドルまで水準を切り上げた。

また、対ユーロでも円弱含みを背景にドル・円は1ドル=97円台 半ばから一時、97円86銭までドル買い・円売りが進行。「月末という ことで投信設定に絡んだ円売り期待もある」(ソシエテ・ジェネラル銀 行外国為替本部長の斉藤裕司氏)という。

欧米景気の底入れ期待

欧州連合(EU)の欧州委員会が29日発表した4月のユーロ圏景 況感指数(速報値)は67.2と、2008年5月以来、11カ月ぶりに上昇し た。インフレ率低下に加え、各国政府がリセッション(景気後退)への 取り組みで財政支出を拡大したことが背景にある。

一方、米国の第1四半期(1-3月)実質国内総生産(GDP、季 節調整済み、年率)速報値は前期比年率6.1%減少と市場予想を大幅に 上回る落ち込みとなったが、個人消費が年率2.2%増と過去2年で最高 の伸びとなったことや、在庫投資が記録的な減少となったことが明るい 兆しと受け止められた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は同日発表した声明で、「3月 の前回会合以降に入手した情報は、経済の縮小継続を示しているものの、 そのペースは幾分か緩やかになったように見受けられる」と述べ、景気 底入れへの兆候を指摘。オバマ米政権の経済回復諮問会議議長を務める ボルカー元米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、米景気が「低い水 準で安定化しつつある」とした上で、追加景気刺激策は必要ないとの認 識を明らかにした。

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