川崎重株反発、汎用機コスト減で業績悪化リスク後退-野村証格上げ

総合重機大手の川崎重工業の株 価が一時、前営業日比7.6%高の212円と3営業日ぶりに反発。主力 の汎用機事業の需要は厳しいものの、人員削減などコスト削減策への 取り組みが会社側から示され、業績悪化リスクが後退したとの見方が 広がった。

野村証券金融経済研究所は29日付で、川崎重株の投資判断を 「3(ウエート下げ)」から「2(中立)」に引き上げた。担当の岡 嵜茂樹アナリストは投資家向けレポートで、会社側は28日の決算説 明会で、10年3月に汎用機事業でコスト削減に取り組むことを示した と指摘。グローバルで800名強の人員削減、レースからの撤退による コスト減や開発費抑制、販売管理費減などで、30億円程度のコスト削 減を見込んでいるという。

また鉄道車両事業については、アジアや北米向けで中期的に拡大 が見込まれる中で、「川崎重工は高い競争力を有しており、中期業績 をけん引できることに注目している」と、岡嵜氏は見る。

野村金融研では、川崎重の業績改善時のPBR(純資産倍率)は これまで1倍以上で評価されてきたため、今期(10年3月期)基準の BPS(1株当たり純資産)の178円に対し、1.1倍程度の評価が妥 当と分析。目標株価を、これまでの150円から200円に上げた。

ブルームバーグ・データにあるアナリスト9人の今期業績予想に よると、本業のもうけを示す連結営業利益の予想平均値は6億円。た だ、11年3月期は300億円と、急改善が想定されている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE