信越化株反発、ウエハー需要の回復を期待-コスト競争力高さ評価も

信越化学工業の株価が一時、前 営業日比3.7%高の4830円と反発。電子・電機産業の生産調整など も一巡、半導体ウエハーの需要も緩やかに回復していくとみられてい る。同社の高いコスト競争力を武器に、今期(2010年3月期)は増益 を確保できるとの見方が主流を占め、買いが優勢となった。

クレディ・スイス証券の澤砥正美シニアアナリストは28日付の 投資家向けリポートで、信越化の10年3月期の連結営業利益は2000 億円になるとの試算、「コスト競争力で難局を乗り切る」とした。半 導体ウエハー事業は32%の営業減益を予想しているが、塩ビ事業は 9%の営業増益が可能と判断。米子会社シンテックから中国向けの塩 ビ輸出が伸びていることや、天然ガス価格の低下などを挙げている。

澤砥氏による信越化の適正株価分析は、今期予想1株利益(EP S)321円60銭の15.9倍に相当する5100円。

信越化が28日に公表した前期(2009年3月期)連結決算による と、本業のもうけを示す営業利益は前の期比19%減の2329億円だっ た。半導体ウエハー事業の低迷が減益の主因。会社側は事業環境の激 変を受けて、労務費などの合理化を推進したという。今期(10年3月 期)については、「適切な年間予想は立てられない」(決算短信)と して、数値目標の開示を見送った。

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