日本株は急反発、米欧経済期待や円安で輸出買い-国内鉱工業生産も

朝方の東京株式相場は、急反発 している。米国で個人消費の改善が示され、欧州ではユーロ圏景況感 指数が上昇転換、米欧経済の底入れ期待が広がった。輸出関連株や金 融株など幅広い業種に買いが先行、輸出株を中心に外国為替相場での 円安方向への動きも好感されている。

また、取引開始前に発表された3月の鉱工業生産指数が、前月比 で6カ月ぶりに上昇。経済産業省が生産判断を上方修正したことも、 投資家の買い意欲を高めさせた。

午前9時22分時点の日経平均株価は前営業日比294円50銭 (3.5%)高の8788円27銭、TOPIXは同24.94ポイント (3.1%)高の836.93。

新光証券エクイティ情報部の三浦豊シニアテクニカルアナリスト は、「国内外の好材料が重なり、28日の下げ幅を埋める展開になりそ う」と指摘。日経平均が8700円台前半に位置する「25日移動平均線 を上回る水準で取引を終えられれば、目先の相場上昇基調が期待でき る」という。

米欧経済統計の変化、円は全面安に

米商務省は29日、第1四半期(1-3月)のGDP速報値を発 表。GDP自体は前期比年率6.1%減少と、市場予想中央値(4.7% 減)を下回ったが、項目別に見ると、個人消費がプラスに浮上、企業 の在庫調整の進展も見られ、今後の底入れを期待させる部分もあった。 また、29日の米FOMCの声明では、経済の縮小ペースが幾分か緩や かになったように見受けられる、との認識を示している。

このほか、米民間調査機関のコンファレンス・ボードが28日に 発表した4月の米消費者信頼感指数や、2月の米スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数も底入れの兆 しを示した。一方、欧州連合(EU)の欧州委員会が29日発表した 4月のユーロ圏景況感指数(速報値)は67.2と、2008年5月以来、 11カ月ぶりに上昇した。

米欧の景気改善期待に加え、外為市場で対ドル、対ユーロで円安 の展開となっていることも重なり、トヨタ自動車やホンダ、ソニー、 京セラなど輸出関連株に資金が流入している。

鉱工業生産指数は前月比1.6%上昇

取引開始前に、経済産業省は3月の鉱工業生産指数(速報値)を発 表した。同月の鉱工業生産は前月比1.6%上昇。昨年後半以降の世界的 な景気後退を受けた企業の在庫削減の進展や輸出減少ペースの緩和を背 景に、電子部品・デバイスや一般機械などが生産の上昇に寄与した。ブ ルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査では、3月の生産指数の予 想中央値 は前月比0.8%上昇だった。

経産省が同時に発表した4月の製造工業生産予測指数は前月比

4.3%上昇、5月は6.1%上昇となった。経産省は「生産は停滞してい る」と、前月の「生産は急速に低下している」から判断を上方修正した。

東証業種別33指数は全指数が上昇。東証1部の値上がり銘柄数は 1365、値下がりは127。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE