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ファナック株が急反発、前期利益は計画比上振れ-今期底堅さも評価

工作機械用数値制御装置で世界 トップのファナックの株価が買い気配で始まり、売買成立後は一時前 営業日比5.6%高の6980円まで上げた。前期(2009年3月期)業績 の利益が従来計画を上回ったことに加え、10年3月期の上半期の赤字 リスクも払しょくされたとの見方から、買いが優勢。

会社側が28日に発表した前期決算によると、連結営業利益はそ の前の期に比べて29%減の1344億円となった。世界同時不況で売上 高の半分以上を占めるFA部門の売り上げが17%減となったほか、ロ ボマシン部品の売り上げも31%減と落ち込んだ。ただ、営業利益は従 来計画である1323億円を1.6%上回り、配当性向30%としている配 当予想は130.8円から140.3円へと増額された。

野村証券金融経済研究所の斎藤克史アナリストは、「海外子会社 は12月期決算で確定していたとはいえ、国内事業は厳しいと推定さ れていたことから、株式市場では前期利益の下振れリスクが意識され ていた」と指摘。徹底した費用削減と見られる成果から、会社が計画 をやや上回る利益を達成したことはポジティブだと評価する。

今期の下期計画は保守的との見方

一方、会社側の10年3月期の連結営業利益は前期比83%減の 226億円(上半期112億円、下半期114億円)となる見通し。会社側 の想定為替レートは、連結子会社の決算期が12月であることから、 09年暦年で1ドル=90円、1ユーロ=115円とした。

斎藤氏は今上半期業績について、「海外子会社の期ずれや単独受 注によって会社にはある程度見えていると推測され、黒字を確保でき る可能性は高い」と予想。このため、「株式市場の一部で指摘されて いた『赤字リスク』は払しょくされる」だろうとした。さらに下半期 の会社計画は保守的とし、今回の全体的な業績動向は同社の「底力を 見せる好内容」だとしている。

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