米企業社債保証コスト、12日ぶり大幅低下-経済縮小ペース鈍化の兆し

29日のクレジット・デフォルト スワップ(CDS)市場では、リセッション(景気後退)の最悪期が 終わった可能性を示す兆しに伴い、北米企業の社債保証コストがここ 12日間で最も大幅な低下となった。

CMAデータビジョンによると、北米企業の社債リスクの指標で あるマークイットCDX北米投資適格指数は13日以来の大幅低下と なった。軽飛行機セスナやベル・ヘリコプターを傘下に持つ米テクス トロンの社債に関連したCDSスプレッドは低下。同社は28日、資 本増強に向けて株式と転換社債を発行する方針を発表。金融部門の資 産価値低下で、同社が来年資金不足に直面する可能性があるとの懸念 が和らいだ。このほか、シティグループやバンク・オブ・アメリカ (BOA)など金融機関の社債保証コストも低下した。

シティの信用ストラテジスト、ミハイル・フォー氏は、投資家心 理が改善しているもようだと指摘。今年1-3月(第1四半期)の個 人消費は年率2.2%増と、伸び率はエコノミスト予想の0.9%増を上 回った。同氏は、投資家は「消費が底打ちすれば、4-6月期と7- 9月期の経済指標の数字が予想を上回るだろう」と楽観的になってい ると指摘した。

米連邦準備制度理事会(FRB)は29日、連邦公開市場委員会 (FOMC)声明で、経済の縮小は継続しているものの、「そのペー スは幾分か緩やかになったように見受けられる」と指摘し、国債や住 宅ローン担保証券などの買い取り目標を維持することを決定した。

CMAによれば、北米の投資適格級企業125社で構成するマーク イットCDX北米投資適格指数(シリーズ12)のスプレッドはニュー ヨーク時間午後5時35分(日本時間30日午前6時35分)現在、9 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の168bp。スプレ ッド低下は投資家心理の改善を示す。

CMAのデータでは、テクストロン債のCDSスプレッドは85 bp低下し631bp。シティは25bp低下の578bp。フェニック ス・パートナーズ・グループによると、BOAは30bp下げて290b pとなった。

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