ボルカー元FRB議長:景気は低位安定の兆し-追加刺激策必要ない

オバマ米政権の経済回復諮問会議 議長を務めるボルカー元米連邦準備制度理事会(FRB)議長は29日、 米景気が「低い水準で安定化しつつある」とした上で、追加景気刺激策 は必要ないとの認識を明らかにした。

ボルカー氏は、この日発表された2009年1-3月期の米国の実質 GDP(国内総生産)が前期比年率6.1%減となったことについて、 「予想されていた数字」だったと指摘。もっと最近のデータは、住宅市 場と企業支出、在庫の縮小ペースが鈍化し、景気刺激策の支出効果がよ うやく表れつつあることを示していると述べた。

同氏は、ブルームバーグテレビの番組「カンバセーションズ・ウィ ズ・ジュディ・ウッドラフ」で、米金融システムはまだ、「公的介入」 のおかげで辛うじて機能している状態であり、景気回復が確かなものと なるまでには「長い苦難の歩み」が必要だとの見解を示した。番組は5 月1日に放映される。

同氏はまた、公的支援は今後も続き、政府は銀行が1行でも破たん するのを許さないだろうと説明。「米経済が短期間で非常に力強く回復 すると言うことはできない」としながらも、「低い水準で安定しつつあ ると信じるに足る根拠がある」と付け加えた。

ボルカー氏は米経済が追加刺激策を必要としない可能性を示唆する 一方、向こう数年間は成長が顕著に加速する公算は小さいと予測。「大 いに楽観できるだけの根拠があるとは考えていない。力強い景気回復は しばらく先になるだろう」と語った。

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