NY外為:ドルが対円で上昇-FOMCは金利と資産購入目標維持

29日のニューヨーク外国為替市 場では、ドルが対円で上昇。上げ幅は今月最大となった。米連邦準備連 邦公開市場委員会(FOMC)がフェデラルファンド(FF)金利の誘 導目標ならびに、国債や住宅ローン担保証券などの買い取り目標を維持 したことがきっかけとなった。

ドルは一方、対ユーロで2週間ぶり安値まで下落。円は全面安の展 開となった。第1四半期(1-3月)のGDP(国内総生産)統計で、 在庫の記録的な減少が今年後半のプラス成長回帰の可能性を示唆したこ とから、安全通貨としての需要が後退した。米国債相場はFOMC声明 発表を受けて下落。10年債利回りは年初来の最高まで押し上げられた。

ドイツ銀行のシニア通貨ストラテジスト、アダム・ボイトン氏 (ニューヨーク在勤)は、「米国債トレーダーの間では、FRBが量的 緩和の規模を拡大するのではないかとの見方が若干あった。だが、FO MC声明発表ではそのような決定はなかったため、米国債利回りが押し 上げられ、ドルの上昇につながった。

ニューヨーク時間午後4時12分現在、ドルは対円で1ドル=97 円51銭(前日は同96円45銭)。一時は1.6%高と、日中取引とし ては3月31以来の大幅高となった。ドルは対ユーロでは0.9%安の1 ユーロ=1.3264ドル(前日は同1.3149ドル)。一時は同1.3340ド ルと、14日以来の安値を付けた。ユーロは対円では1.8%上昇し、1 ユーロ=129円11銭(前日は126円79銭)。

米国10年債の利回りは11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポ イント)上昇し、3.12%。前回3月18日のFOMC声明発表で、FR Bが金利を低水準に抑えるため最大3000億ドルの国債買い取りを決定 した際には、同利回りは47bp低下した。

ドルは対円で上昇

ドルは対円で6営業日ぶりに上昇。日本の10年国債に対する同米 国債の上乗せ利回りは9bp拡大し、169bpと、3月17日以降で最 大となった。

UBSの通貨ストラテジスト、ベネディクト・ジャーマニエ氏(コ ネティカット州スタンフォード在勤)は、「ドルの対円相場と利回り格 差には極めて強い相関がある」と指摘した。

FOMCは前2回の決定に続き、今回も政策金利であるFF金利の 誘導目標を0-0.25%の範囲とし、事実上のゼロ金利政策を長期にわ たり継続する姿勢を再確認した。

FOMCが2日にわたる会合の後に発表した声明は「3月の前回会 合以降に入手した情報は、経済の縮小継続を示しているものの、そのペ ースは幾分か緩やかになったように見受けられる」とし、景気底入れへ の兆候を指摘した。今回の声明はさらに、「経済見通しと金融市場の状 況の変化に合わせ、これら証券の購入時期と全般的な規模を判断してい く」と表明した。

3月のドル急落

ドルは3月18日、対ユーロで3.4%の大幅下落を記録した。FO MCが同日に声明で、期間の長い米国債を最大3000億ドル購入すると 発表したことで、ドル先安感が台頭した。

米商務省が29日に発表した第1四半期GDPは前期比年率6.1% 減と、2008年第4四半期(10-12月)の6.3%減に続き、大幅減少と なった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央 値は4.7%減だった。

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