FOMC:政策金利と資産購入目標を維持、経済縮小緩やかに(4)

米連邦準備制度理事会(FR B)は28、29の両日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)会 合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標ならびに、国債 や住宅ローン担保証券などの買い取り目標を維持することを決定 した。

FOMCが会合後に発表した声明は「3月の前回会合以降に入 手した情報は、経済の縮小継続を示しているものの、そのペースは 幾分か緩やかになったように見受けられる」と述べ、景気底入れへ の兆候を指摘した。

声明は、特に「家計支出は失業と住宅資産の減少、厳格な融資 条件により抑制されているものの、安定化の兆しが見られる」と記 述した。

米商務省がこの日朝発表した第1四半期(1-3月)の実質国 内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は前期比年率6.1%減少 したものの、個人消費は同2.2%増と、過去2年で最高の伸びを記 録した。

ボルカー元FRB議長はこの日、ブルームバーグテレビジョン とのインタビューで、「米経済は低い水準で底入れしつつある」と 指摘、追加的な景気対策は必要ないとの見解を示した。

資産購入は経済・金融の展開次第

FOMCは量的緩和政策の規模を維持するとともに、政策金利 のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0-0.25%の範囲 に据え置いた。その上で声明は「経済状況が長期にわたって、FF 金利の異例な低水準を正当化する可能性が高い」と指摘、事実上の ゼロ金利政策を長期にわたり継続する姿勢を再確認した。

FOMCは前回3月の会合で、住宅ローン担保証券1兆2500 億ドル、政府機関債2000億ドル、米国債3000億ドルの買い取り計 画を決定。今回の声明はさらに、「経済見通しと金融市場の状況の 変化に合わせ、これら証券の購入時期と全般的な規模を判断してい く」と表明、柔軟な姿勢を示した。

「出口作戦」時期尚早

三菱東京UFJ銀行のチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプ キー氏(ニューヨーク在勤)は、FRBの緊急信用供与政策につい て、「米経済は持続的な回復局面に戻るまであらゆる形態の流動性 供給を必要としている」と指摘。「出口作戦」を議論すべき時期で はないとの見方を示した。

FOMCは声明で景気底入れの兆候を指摘する一方、「経済活 動は当面、弱い状況が続く可能性が高い」と指摘。さらに、「イン フレ率は長期的な経済成長と物価安定を促進するうえで最適な水準 を一定期間にわたり下回るリスクがある」と、物価の下振れリスク を引き続き警戒している。

米国債市場はこの日のFOMC会合で長期国債買取額の拡大が 示されなかったことを嫌気して、売りが集中した。BGキャンター・ マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後3時02分現在、 30年債利回りは4.02%に上昇した。同利回りの4%突破は昨年11 月19日以来初めて。

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: ワシントン 山広恒夫 Tsuneo Yamahiro

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