日中首相:次世代携帯電話などの研究開発協力で合意(2)

中国を訪問中の麻生太郎首相は29 日、北京で温家宝首相と会談 し、情報通信技術分野での新たな協力を進めることで一致した。 5月に鳩山邦夫総務相が訪中し、詳細を詰める。日本政府高官が 記者団に会談の概要を説明した。

同高官は技術協力の具体的な内容を明らかにしなかったが、 外務省 幹部によると次世代携帯電話、ブロードバンド技術の研究 開発協力が念 頭にあるという。

中国ではTDS-CDという独自規格を中心とした第3世代 携帯(3G)のサービスがすでに開始されている。三菱総合研究 所社会システム研究本部の中村秀治・情報通信政策研究グループ リーダーは、協力対象になるのは第3.9世代(3.9G)方式など3 Gのさらに次の世代の携帯電話で、実際のサービス開始は数年後 になると見ている。

同氏は「これまで中国の携帯電話市場は欧州勢の独壇場だっ たので、日中の技術協力が合意できれば世界的なインパクトは大 きい」と指摘。中国側の狙いについては「日本のインターネット 接続技術に魅力を感じているのではないか」と分析している。

また、会談で麻生首相は中国が検討しているIT(情報技 術)製品の情報を企業に強制開示させる制度の導入について再考 するよう促した。これに対し、温首相は導入時期を当初予定して いた今年5月から1年間延期した上で、対象も政府調達に限定し たことを説明したという。

会談終了を受け、日本政府は経済・環境分野などでの成果を 文書で公表。それによると、両首相は2007年12月に北京で1回 目の会合を行って以来、開かれていない財務相、経済産業相ら閣 僚級によるハイレベル経済対話を6月7日に東京で開催すること を決定。今年10月に羽田・北京首都空港間の定期チャーター便 を開設することでも合意した。

金融危機対応では、チャンマイ・イニシアチブのマルチ化、 アジア開発銀行(ADB)一般増資の早期実施に努めることで一 致した。

また、環境や省エネルギー分野での総合的な協力を積極的に 進めることでも合意した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE