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米国株(28日):続落、銀行の増資警戒-豚インフルも懸念(2)

米株式相場は続落。午前に発 表された4月の消費者信頼感指数は予想以上に上昇したが、金融機 関の増資懸念や豚インフルで景気回復が遅れるとの観測が手掛かり となった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とシティグループはいず れも下落。米ウォールストリート・ジャーナル紙が、ストレステス ト(健全性審査)の結果、BOAとシティは資本増強を余儀なくさ れる可能性があると報じたのが売り材料だった。

デルタ航空は大幅下落。豚インフルで輸送が減少するとの懸 念が背景。自動車のゼネラル・モーターズ(GM)も安い。GMが 提示した270億ドル相当の社債を株式に転換する案に対し、保有 者らが受け入れに否定的な姿勢を示したのが嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比2.35ポイント(0.3%)安の

855.16で終了。ダウ工業株30種平均は同8.05ドル(0.1%)下げ て8016.95ドルで終えた。ラッセル2000指数は0.7%上昇した。

RBCバンクのジョセフ・キーティング最高投資責任者(C IO)は「金融システムの健全性には絶えず不透明感がある。さら に今は豚インフルの問題と経済活動への影響も考える必要がある」 と語った。

消費関連株が上昇

この日の相場は終日、上昇と下落を繰り返す展開となった。 金融株が売られたものの、4月の消費者信頼感指数が2005年11 月以来の大幅な伸びを記録したことが好感され、消費関連株は上げ た。

クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスや自動車フ ォード・モーターなどの決算内容を手掛かりに、S&P500種は3 月9日以降これまでに26%上昇した。ガイトナー米財務長官が発 表した金融機関から最大1兆ドルの不良資産を買い取る計画もリセ ッション(景気後退)脱却を早める一助になると受け止められ、S &P500種の支援材料となっている。

これまで第1四半期決算を発表したS&P500種採用企業のう ち、アナリスト予想を上回る業績を計上した企業は68%だった。

BOAとシティの増資懸念

BOAとシティはいずれも下落。ウォールストリート・ジャ ーナルによると、両行はいずれも審査に関する米連邦準備制度理事 会(FRB)の暫定報告に反発しており、詳細な反証を挙げる見通 しだ。

BOAとシティの広報担当はいずれもコメントを避けた。

フリードマン・ビリングス・ラムジー・グループのアナリス ト、 ポール・ミラー氏は、同社が実施したストレステストに基づき、B OAは600億―700億ドルの増資が必要との見方を示した。両行は これまでにすでに計900億ドルの公的資金注入を受けている。

S&P500種金融株価指数は1.8%下落。産業別10指数の中 で下落率が最大だった。

豚インフルの流行

豚インフルの流行で旅行が減少するとの観測を材料に、デル タ航空、ユナイテッド航空親会社のUALはいずれも下落した。

米疾病対策センター(CDC)は豚インフルの感染者数は全 米で64人に達したと発表した。メキシコでは豚インフルの感染が 疑われる死者が最大152人に上った。豚インフルは英国、イスラ エル、カナダ、ニュージーランド、スペインでも確認されている。

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