コンテンツにスキップする

鉄鋼4社決算:収益軒並み悪化、原料高や減産響く-今期も2社赤字

新日本製鉄など鉄鋼4社の2009 年3月期連結業績が28日出そろった。原料高や世界的な景気後退に伴 う減産が収益を直撃。神戸製鋼所が7期ぶりの最終赤字に陥ったほか、 残る3社も2ケタ減益となった。今期業績も2社が最終赤字を見込む など、引き続き厳しい経営環境は続く。

同日発表した新日鉄の前期の純利益は前の期に比べて56%減の 1551億円。鋼材価格の値上げなどで7100億円の増益要因があったも のの、原料価格の上昇で8600億円、需要低迷による減産で1680億円 の減益要因となり補えなかった。

鉄鉱石などの原料価格高騰の負担はJFEホールディングスで 7410億円、住友金属工業が3770億円、神戸鋼が2350億円と4社合計 で2兆2130億円に上った。さらに1-3月を中心とした減産による出 荷減少や株式市場低迷による有価証券評価損の計上も収益を圧迫。神 戸鋼は繰延税金資産を取り崩したことも響き最終赤字に陥った。

今期も不透明な収益環境が続く。新日鉄の谷口進一副社長は「ユ ーザーの在庫調整は4-6月で一部終っていくが、7-9月以降の粗 鋼生産は見通しが立たない」と指摘。4-6月の粗鋼生産は同社発足 以来最低水準である1-3月と「横ばいレベル」といい、暫定値とし ながらも4-9月期の純損益は600億円の赤字を見込む。

神戸鋼の今期の粗鋼生産は590万トンと前期に比べて133万トン (18%)落ち込む計画。「需要の回復時期や水準は不透明」(藤原寛明 専務執行役員)といい、最終赤字幅は悪化する見通し。住金も「一部 品種で販売価格の大幅な下落も懸念される」(本部文雄副社長)などと して、9期ぶりの最終赤字に陥る。

JFEは販売数量などの見通しが立たないとして、業績予想の開 示を見送った。

【鉄鋼4社の09年3月期連結業績】
         売上高       経常利益      純利益     今期純利益予想
--------------------------------------------------------------
新日鉄    47698(-1.2)   3361(-40)     1551(-56)        0(--)
JFE    39083(  10)   4006(-20)     1942(-26)        ---
住金      18444( 5.7)   2257(-24)      973(-46)      -200(--)
神戸鋼    21773( 2.1)    609(-62)     -314( --)      -550(--)
--------------------------------------------------------------
注)単位:億円、カッコ内は前の期比%、JFEは今期予想を開示し
ていない。

--取材協力::宋泰允 Editor:Takeshi Awaji

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki +81-3-3201-8594 isuzuki@bloomberg.net 東京 菅 磨澄 Masumi Suga +81-3-3201-3088 msuga@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net James Poole +65-6212-1551 jpoole4@bloomberg.net

種類別ニュース: 日本経済 NI JEALL、NI ECO 企業のニュース: NI KIGYO、NI COS JBN6 NI ACOMMODS NI PCSMARKET NI STL

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE