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JR3社:今期予想は大幅減益-ビジネス需要減など鉄道収入が不振

東日本旅客鉄道(JR東日本)、 東海旅客鉄道(JR東海)と西日本旅客鉄道(JR西日本)の今期 (2010年3月期)業績予想が28日までに出そろった。景気低迷でビ ジネス中心に旅客需要の減少が続くとして、各社は大幅な減益を見込ん でいる。需要の喚起、回復のため、今後の各社の取り組みが焦点になり そうだ。

今期連結の売上高と営業利益はそれぞれ、JR東日本が前期比

2.3%減の2兆6350億円、同18%減の3570億円、JR東海が同

4.2%減の1兆5040億円、同33%減の2580億円、JR西日本は同

2.5%減の1兆2430億円、同35%減の800億円の見通し。

JR東日本の大和田徹常務は27日の決算会見で、収益の柱である 鉄道運輸収入について「なかなか底が見えたと言える状況ではない」と し、「現状はビジネスだけではなく、観光もお客様は手控えている状 態」との厳しい認識を示した。

また、JR東日本では前期に運輸収入の落ち込みをカバーした駅 スペース活用事業が営業利益で前期比0.4%減の380億円、ショッピ ング・オフィス事業も同1.4%増の710億円といずれも伸び悩む見通 し。さらに、新潟県の信濃川発電所で河川法違反により占用許可取り消 し処分を受けたことで今期のコスト増は100億円程度になるという。

JR東海の金子慎常務は28日の決算会見で、新幹線などの運輸収 入が今年1、2、3月と低調だったとし、「バブル時よりも急速に落ち た」と指摘。また、「今期はこの水準が続くと見ている」と述べ、新幹 線需要を中心とした落ち込みは下期も回復が難しいとの見方を示した。 今期予想は7期ぶりの減収、2期連続の営業減益となる。

また、政府の経済振興策で、自動料金収受システム(ETC)車 に対する高速道路料金1000円均一サービス導入の影響により鉄道利用 が減少するとの見方に対して、JR東日本の大和田氏、JR東海の金子 氏とも、現時点どの程度の影響になるのか分からないとし、今後の動向 を見極める姿勢を示した。

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