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出光:中野副社長が社長昇格、嵐の中の交代で「身を削る覚悟」(2)

出光興産は28日、中野和久副社長 が社長に昇格する人事を決めたと発表した。天坊昭彦社長は会長に就 く。いずれも6月下旬の株主総会後の取締役会で正式決定する。

同社がきょう発表した今期(2010年3月期)の業績見通しによる と、国内の石油製品販売が2.8%減少する予測となるなど、本業の石 油製品事業は引き続き厳しい環境に直面している。

中野氏は都内で会見し、「嵐の中でキャプテンが変わるような状況 で、抱負を語る余裕はない。背負っているものは多く、身を削る覚悟 だ」と決意を表明した。

石油元売り業界内では、余剰となった製油所の閉鎖や他社との統 合など再編の動きが加速している。中野氏は余剰設備の閉鎖は不可避 だと指摘。そのうえで「単独でできるところはやればいいし、他社と 一緒にやれば競争力が上がると思うならば、それはそれでやればいい と思う。どのようにやるかは、それぞれの会社の戦略なり事情があっ てやることだ」と強調した。

会見に同席した天坊氏は、7年間の社長在任期間を「全力を出し 切った」と振り返った。2005年度に始まった第2次中期経営計画の期 間が3月末で終了したことから、「ちょうどいい節目」と考えたという。 中野氏とは85年までの15年間、石油開発事業をともに進めたことが あり、「出光のかじ取りを任せても心配ない」と判断した。

業績見通しとともに示された第3次中期経営計画では、09年度か らの約3年で最大6000億円を投資する予定。このうち、45%が探鉱開 発など資源事業に配分する見通しだ。天坊氏と同様に上流事業に強い 中野氏に経営のバトンが渡されることで、出光の資源事業推進路線が 継承された形だ。

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