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大和証G:前期850億円の赤字、金融混乱が直撃-7年ぶり低水準(5)

大和証券グループ本社が28日に発 表した第4四半期(2009年1-3月)連結決算によると、純損益は173 億円の赤字(前年同期は129億円の赤字)だった。金融混乱に伴う業務 全般の低迷や、株式評価損が主因。通期赤字額は850億円(同464億円 黒字)で02年3月期の1305億円に次ぐ規模となった。

四半期ベースの赤字は3期連続で、通期赤字は03年3月期以来。 第4四半期の営業収益は前年同期比46%減の784億円。株式など委託手 数料が同32%減の110億円、引き受け・売り出し手数料が14%減の56 億円、投信などの募集・売り出し手数料も49%減の34億円と低調だっ た。一方、トレーディング損益は赤字(95億円)から316億円に急回復 した。

三洋電機株の売却益が貢献へ

同日、記者会見した岩本信之取締役兼専務執行役(CFO)は「前 期は金融危機の影響を大変強く受けて非常に厳しい決算となった」と総 括。今期については「マーケットは落ち着きを取り戻しつつあるが、不 安定な状況は続く。この環境を乗り切るためリスクとコスト管理に努め ていく」と述べた。ただ、人員削減は実施しない考えを示した。

クレディ・スイス証券の大野東アナリストは、今期の見通しについ て、厳しいマーケット環境は続くが「大和が保有する三洋電機株のパナ ソニックへの売却益が大きく貢献する」ことなどから、黒字を確保する と予想する。三洋電機株の売却益は約900億円に上ると推計している。 大和は再建を支援するため三洋電機に出資していた。

東京証券取引所の09年1-3月の1日当たりの株式売買代金(第 1部、2部、マザーズ合計)は1兆4450億円で、前年同期に比べると 48%減少した。同期間の日経平均株価の騰落率は8.5%の下落。1年間 では日経平均は35%下落と低迷した。

ブルームバーグ・データによると、第4四半期の大和証Gは、国内 市場での株式関連の引き受けが2件・総額319億円、円債券関連の引き 受けは29件・総額8180億円、日本企業のM&A(合併・買収)でのア ドバイザー実績は34件を獲得した。

大和証Gの28日終値は前日比6円(1.2%)安の480円。

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