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BP、シェブロン:クウェートから幹部引き揚げ-増産交渉不調で

石油大手の米シェブロンと英BP はクウェートから最高幹部を引き揚げている。原油埋蔵量で世界4位 のクウェートの埋蔵原油に対する10年にわたる増産交渉が不調のた ためだ。

交渉が最終的に終わっていないことを理由に匿名を条件にしたク ウェート在勤の2人の関係者によると、現地法人シェブロン・クウェ ートのハニ・イスカンデル社長は来月出国する見通し。同社長は増産 合意を目指してきたが、不調に終わった。BPの中東探鉱・生産担当副 社長ティム・マーチャント氏も投資交渉が遅延していることから同国 を離れる。

クウェート議会野党が開発計画に反対していることから、現在日 量210万バレルの産油量を2020年までに倍増することを目指す同国最 大の増産目標は達成が危ぶまれている。石油大手各社は石油輸出国機 構(OPEC)3大輸出国であるサウジアラビア、イラン、イラクで も採掘権を制限されており、困難な状況に陥っている。

エネルギー・コンサルタント会社PFCエナジーのアナリスト、 ラジャ・キワン氏(ドバイ在勤)は「実績のある石油会社の援助がな ければ、クウェートは日量400万バレルの目標を達成できない」と指 摘、さらに「生産量の大半は既にかなり年数を経過した油田から産出 されており、さらに上積みを求めるとなると、北部油田内の採掘が難 しい地域からとなり、しかも重油だ」と述べた。

BPの後任ゼネラル・マネジャーには、コミュニケーション・対 外関係担当責任者だったクウェート在勤のノウフ・アルアブデゥラザ ク氏が就く予定。同氏は「オフィスは縮小されたが、われわれのクウ ェートへの関与は変わっていない」と語った。

クウェートは1975年に石油産業を国有化、国際石油資本の活動を クウェート石油公社への助言に制限した。北部油田開発に向けた国際 石油資本との共同プロジェクトは、政治的反対に遭ってここ10年間棚 上げ状態となっている。

クウェートは原油・ガス権益を保持しつつ、外国勢の技術を習得 するため、3年前からシェブロン、BP、エクソン・モービル、ロイ ヤル・ダッチ・シェルと交渉を続けていた。

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