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米大統領専用機がNYで撮影用に急降下-テロ恐怖で政府が謝罪

ホワイトハウスの高官は27日、 写真撮影のために派遣した「エアフォース・ワン」(米大統領専用機) の予備機がニューヨーク港上空で急降下し、市民に新たなテロの恐怖 を感じさせたとして謝罪した。

ホワイトハウス軍務室のルイス・カルデラ室長は、同機の飛行を 認めたことを確認するとともに、「苦痛」を与えた責任を取る考えを 表明した。連邦当局はニューヨークとニュージャージーの州・地元当 局に事前通知するなど適切な措置を講じたものの、同室長は「混乱を 招いたのは明白だ」と述べた。

ハドソン川を挟んでマンハッタンの対岸に位置するニュージャー ジー州ジャージーシティから同機を見たというベライゾン・コミュニ ケーションズの営業幹部ケート・ゲラティ氏は「また9・11の同時テ ロが起こったと思った。飛行機は墜落すると思った」と語った。

ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長は記者会見で、 携帯端末のメッセージでこの飛行について知らされ「憤り」を感じた と述べた。計画では自由の女神近くを飛行する場面を撮影することに なっていたが、同機は一時、地上から約305メートルの低空を飛行し た。同市長は「なぜ国防総省がよりによってワールド・トレード・セ ンターの崩落跡地付近で写真撮影したがったのか訳がわかならない」 と語った。

米政府当局者によると、オバマ大統領もこの飛行が生じた混乱に ついて報告を受け、憤慨したという。

ゴールドマン・サックス・グループによると、同社のジャージー シティ・オフィスの一部社員がビルから逃げ出したほか、ウォール街 ワールド・フィナンシャル・センター地区にあるアメリカン・エキス プレス本社でも一部社員がビルから避難した。同社の広報担当者が電 子メールでの問い合わせに対して明らかにしたもので、飛行計画は知 らされていなかったと述べた。

同機が発見された午前10時ごろにニューヨーク株式相場は下落。 S&P500種は10分間で約0.7%下がった。その後、10時20分まで には下落分をすべて取り戻した。

ブルームバーグ市長は、ブルームバーグ・ニュースの親会社ブル ームバーグ・エル・ピーの筆頭株主。

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