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加藤IMF副専務理事:アジアは輸出より内需重視を-インタビュー

国際通貨基金(IMF)の加藤隆 俊副専務理事はブルームバーグ・ニュースのインタビューで、アジア 諸国は経済成長のために、輸出よりも内需をあらためて重視する必要 があるとの見解を示した。インタビューはワシントンで26日に行っ た。

加藤副専務理事はこの中で、「先進国では今まで貯蓄率が下がって いた。米国が典型。そういった国では金融セクターの改革とともに、 家計の貯蓄が上がってきている」と指摘、「消費はこれまでのような速 度で上がっていくことにはならない」と述べた。その上で、「アジアの 国が高い成長率を志向するなら、それを補うような新たな成長の源泉 を見つける必要がある」と語った。

中国などの国が貯め込んだ資金を米国に還流させて、金利を低く 抑え、住宅や消費のバブルをもたらす一因になったことから、貯蓄と 消費の不均衡は現在の金融危機の原因の一つだとされる。

モルガン・スタンレー・アジアのスティーブン・ローチ会長らに よれば、世界経済の持続的な成長のためには、米国が消費し続けるこ とを可能にするような中国からの継続的な資金提供を促すどんな循 環も、断ち切る必要がある。

加藤副専務理事はまた、中国政府が内需拡大のため農村地域で社 会保障や生活の質の改善に支出を増やすことに努めていると説明し、 こうした内需拡大策は正しい方向にあるとし、「ⅠMFも一貫してその 方向性を指示してきた」と述べた。

同副専務理事はさらに、「中国は成長の減速が底打ちに近い、あ るいはもう折り返し点を過ぎて、回復の兆しのようなものが始まって いるかもしれない」とし、「それは政策当局の財政刺激策、金融面の量 的緩和、利下げがかなり効いている」ためだとの見方を示した。

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