コンテンツにスキップする

日本株は上昇転換、インフル懸念でディフェンシブ買い-銀行も堅調

午前の東京株式相場は、日経平 均株価、TOPIXともに上昇に転じた。豚インフルエンザの感染拡 大を受け、世界経済への悪影響が警戒される中、景気動向の影響を受 けにくいディフェンシブ業種が堅調。陸運や医薬品、電力などが買わ れている。銀行や保険など金融株の一角も上昇。

午前9時46分時点の日経平均株価は前日比68円31銭(0.8%) 高の8794円65銭、TOPIXは同5.40ポイント(0.7%)高の

838.50。

日興コーディアル証券の大西史一シニアストラテジストは、「米 自動車大手の問題やストレステスト(健全性審査)の結果や、企業決 算で今期業績計画を見極めたいとの心理が強く働いている」と話し、 相場に方向感が出にくい状況との認識を示した。

豚インフルは警戒水準「4」に

豚インフルエンザの発生地となったメキシコでは、27日までに死 亡者の数が149人に増加。米ニューヨーク市では、感染が確認された 人数が28人に上るほか、スペインでも感染者が確認されるなど、被害 は世界に広がっている。世界保健機関(WHO)は27日、世界的な流 行拡大の恐れが強まっていることを理由に、警戒水準を「3」から 「4」に引き上げるなど、事態は深刻化している。

日本でも、舛添要一厚生労働相が28日朝、WHOによる豚イン フルエンザの警戒水準引き上げを受けて、北米3カ国で「新型インフ ルエンザ感染症」が発生したと日本として宣言。日本政府として28 日午前8時、豚インフルエンザ問題に対応するための「新型インフル エンザ対策本部」を設置した。

リスク回避の動きからディフェンシブ関連業種に資金が流れ、J R東日本やヤマトホールディングスなど陸運株、武田薬品工業など医 薬品株、北陸電力など電力株が高い。R東日本については、約5年ぶ りとなる自社株買いの実施を表明したことも支援材料。また、シキボ ウやダイワボウなど低位の抗インフルエンザ関連銘柄への買い人気も 継続している。

前日の流れを引き継ぎ、三菱UFJフィナンシャル・グループな ど銀行株も堅調。朝方安かったトヨタ自動車やソニーなど輸出関連株 も上昇転換している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE