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大同生命:米国などのクレジット商品に500億円程度投資へ(2)

T&Dホールディングス傘下の大 同生命保険は2009年度の運用計画で、低利回りの国内債券の投資を減 らす半面、株式などに比べて収益見通しが立てやすいクレジット商品へ の投資を米国物中心に組み入れを増やす方針だ。

大同生命の真珠聡雄運用企画部長は27日、ブルームバーグ・ニュ ースとのインタビューで、検討中だったクレジット商品に今後2、3年 かけて500億円程度を振り向ける意向を示した。米国の銀行債権ファ ンドやローン担保証券(CLO)など、収益性が高くキャッシュフロー が予測しやすいファンドを現在100本程度から選別する。

中小企業向け保険販売に強みを持つ大同生命の昨年12月末時点で の運用資産(一般勘定ベース)は5兆5000億円程度だった。

プライベート・エクイティへの運用

未公開企業などを対象にしたプライベート・エクイティ(PE)へ の投資には、09年度に新規契約で200億-300億円程度積み上げる考 えだ。中型バイアウト(買収)、ディストレスト(企業再生ファンド) 、エマージング(新興市場)のファンドなどへの投資を計画している。 また流通市場でも、米国などで投資妙味があるものを厳選していく意向 だ。

大同生命の08年度末のPE残高は、実際に投資している金額が 1300億円程度、契約しているが未払い分は1200億円程度で、計2500 億円程度に上る。中型バイアウト、ディストレスト、エマージングなど で新規契約が約200億円台半ば増えた。

一方、複数のヘッジファンドに分散投資を行うファンド・オブ・フ ァンズは08年度に400億円程度減少し、年度末残高は900億円程度と なった。昨年9月のリーマンショック以降、下期は慎重姿勢に転じ、解 約を進めた。「ミドルリスク、ミドルリターン、無リスク金利を上回る アルファを生み出しているか点検中」(真珠氏)で、09年度もヘッジ フ ァンドは微減の見通し。

08年度に検討していた海外不動産への投資は行っておらず、09年 度も調査中で投資時期などは決まっていない。

国内債券は減少

国内債券は、08年度は200億円程度の減少となったが、09年度も 減らす計画だ。個人保険資産は微増の見通しだが、年金資産の減少見通 しに対応する。2008年度の残高は1兆9000億円程度で、事業債は 4800億円程度、財投機関債は3000億円程度、地方債は6200億円程度、 住宅ローン担保証券(RMBS)は3400億円程度だった。09年度も 高格付けで流動性の高い事業債、財投機関債、地方債などを中心に投資 する方針。

同時にALM(資産・負債の総合管理)の観点から金利上昇局面で は、20年国債など債券運用の長期化を図る。08年度の円債のデュレー ション(平均残存年限)は前年度の4年程度から横ばいだった。

短期運用資産としては、国庫短期証券(TB)など短期債を08年 度末時点で5500億円程度保有している。

貸出債権は、08年度に1000億円程度減少し、残高は7200億円程 度となった。買収資金の融資を100億円程度実行した。09年度の貸し 出しは横ばいの見通し。銀行の企業貸出が減っている中、新規顧客企業 との取引拡大を目指し、引き続き信用リスクが相対的に低いシニアや、 リスクは相対的に高いが金利収入も見合った分が見込めるメザニンも需 要があれば対応したい考えだ。

日本株・外債・外国株は横ばい

日本株式・外国債券・外国株式といったリスク資産に関しては、 09年度は横ばい計画だ。相場動向次第で対応する。日本株は、08年度 に1300億円程度減少し、年度末残高は4500億円程度だった。エクス ポージャー(投資割合)は、年初の14.5%から8%強へ6%程度低下 した。

外国債券(為替ヘッジ付き外債・オープン外債)は08年度に700 億円程度減少し、年度末残高は900億円程度となった。ドル建てとユ ーロ建てが6対4の比率という。年度末の為替エクスポージャーは2% 半ばとなり、前年度末(3.4%)から1%低下。合計1300億円半ばの 内訳では、ドルとユーロが7対3だった。

外国株は08年度に500億円程度減少した。残高は100億円台半ば から200億円弱となった。

真珠氏は、09年度の金融市場の動向に関して、「日米欧とも景況 感・金利差があまりないので、横ばい」を見込み、足元の水準でレンジ 相場の見通し。また、「在庫調整を中心に住宅関連など良い指標が出て きており、世界的な景気対策もありマーケットも戻ってきて悲観的な色 彩は後退した」としながらも、「本当に2010年半ばに景気が回復する のかを見極めたい」と語った。

同氏によると、「米自動車大手ビッグスリーへの直接投資は全くな い。米銀関連資産は多少あるが、ストレステスト(健全性審査)の結果 による影響は限定的だと思う」という。

大同生命の2009年度の予想レンジ(2010年3月末予想)
10年国債:1.2-1.7%(1.45%)
米国10年債:2.3-3.5%(2.9%)
日経平均株価:7000円-1万400円(8700円)
NYダウ:6500ドル-9500ドル(8000ドル)
ドル・円:88-108円(98円)
ユーロ・円:115-139円(127円)
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