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債券は堅調か、米債反発受け先物買い先行-豚インフル感染拡大(2)

債券相場は堅調(利回りは低下) が予想される。前日の米国市場は、豚インフルエンザの感染拡大が景気 に悪影響を及ぼすとの見方などで株式が下落し、債券が反発した。こう した地合いを引き継ぎ、円債市場では先物中心に買いが先行しそうだ。

日興シティグループ証券チーフストラテジストの佐野一彦氏は、現 物債は外部環境の変化に反応が鈍いものの、先物は前日がそうだったよ うに比較的強い連動を見せることもあると指摘。「きのう株安、債券高 となった米国市場は追い風」として、円債相場は押し目買いが入り、小 幅反発すると予想している。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日の通常取引の終値136円 67銭を若干上回って始まった後、日中は136円70銭-137円00銭程 度のレンジが予想されている。27日のロンドン市場で6月物は、東京 終値に比べて7銭高の136円74銭で引けた。清算値は136円68銭。

みずほインベスターズ証券チーフマーケットアナリストの井上明彦 氏は、「前日、先物に売りが集まったことから、海外市場を受けて、先 物を中心に買い戻す動きが優勢になる」と予想。「豚インフルエンザの 拡大状況とその影響が不透明なうえ、米国内総生産(GDP)や日本の 鉱工業生産と注目指標の発表が控えていることから持ち高を傾けにく い」という。

27日の米国債相場は反発。豚インフルエンザの感染拡大などを受 けて米株相場が下落したほか、債券には安全資産としての需要が高まっ た。2年債入札では平均以上の需要を集め、米連邦準備制度理事会(F RB)が70億2500万ドルの国債を購入したことなども買い要因。2 年債利回りは過去6週間弱で最も低下した。

バークレイズ・キャピタル証券チーフエコノミストの森田京平氏は、 今後の感染範囲がどこまで広がるかなど不透明な要因が多いとしながら も、「豚インフルエンザの影響が1四半期続いた場合、日本の年間GD Pは0.03%押し下げられる」と推計している。

一方、週明け27日の先物相場は下落した。前週後半にかけて長期 債中心に金利水準が低下したため投資家の買いが一段落した。国内株価 が底堅く推移したことも売り材料。先物中心限月6月物は前週末比48 銭安の136円67銭で引けた。日中売買高は2兆9983億円。

新発10年債利回りは1.4%台前半か

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前日終値1.45% を若干下回る水準で始まり、日中ベースでは1.4%台前半での取引が見 込まれる。

UBS証券チーフストラテジストの道家映二氏によると、「来月 12日まで超長期・長期セクターの国債入札がないうえ、月末月初の年 限長期化取引が予想されるため、年限の長いゾーンに押し目買いが入り やすい」ものの、「戻り売り圧力も強そうだ」という。

日本相互証券によると、27日の現物債市場で新発10年物の299 回債利回りは、前週末比0.5ベーシスポイント(bp)高い1.425%で始 まった。その後は、徐々に水準を切り上げ、1.455%をつけた。結局、 3bp高い1.45%で引けた。

一方、10年物国債の299回債利回りは、東京時間の前日午後3時 時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三 菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BB YF)によると1.454%だった。

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