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建機の世界需要は今期も2割超の減-建機大手2社の決算出揃う

【記者:松井博司】

4月27日(ブルームバーグ): 米金融危機以降、世界的な需要 減速の波を直接受け、在庫調整などで苦しんでいる国内建機大手2 社の決算が出そろった。コマツ、日立建機とも今期(10年3月期) の世界需要の見通しは、引き続き2割以上落ち込むと予想。需要の 冷え込みは当分続き、両社の在庫調整も長引きそうだ。

コマツが公表した今期の建機の世界需要の伸び率は前期比 26%のマイナス。前期の落ち込み(21%減)を上回る予想で、ピー ク時30万台を超えていた業界全体の年間世界出荷量は、「20万台 を割り、03年のレベルまで縮小するとみている」(木下憲治CFO)。

このため同社の今期業績は2期連続の減収減益予想。為替は前 期並みだが、市場回復には時間を要し「一部の在庫調整は9月まで かかる」(同)見込み。中国はプラス成長に戻るが他の地域は軒並 み落ち込み、通期の利益は前の期に比べて半減する見通しだ。

日立建機は主力工場のメインライン停止

環境は日立建機も同じ。看板の油圧ショベルは今期、世界需要 が20%落ち込むと同社ではみる。先進国の落ち込み分を支えていた アジア、中国など新興国が前下期から落ち込んで、戻りが期待でき ない。中国以外は今期もマイナス成長で「09年度は一番厳しい時期。 回復は10年度になってから」(桑原信彦専務)の見通しだ。

このため主力の土浦工場と霞ヶ浦工場のメインラインを4月、 5月と停止し、既に始めている従業員の一時帰休を強化。遅れてい る在庫圧縮を加速させ、ピーク時1万1000台あった在庫を9月末に は4800台まで減らす計画だ。在庫調整などの影響もあり、第2四半 期累計の当期純損失は赤字になるが、「通期では絶対に赤字にしな い」(同)覚悟で下期から生産活動を本格化させたい考えだ。

ただ、コマツも日立建も利益の縮小は否めず、今期の配当は、 いずれも大幅減配となる見通し。

前期は7期ぶりの減収減益

コマツも日立建も前期業績は、02年3月期以来、7期ぶりの減 収減益と苦しい決算。円高や世界需要の急減速などを理由に、2度 にわたって業績予想を下方修正。コマツは期初予想比50%、日立建 は同66%、純利益予想を切り下げていたが、両社の売上高と純利益 は直近の予想に届かなかった。

-- Editor:Tetsuki Murotani  Takeshi Awaji

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 松井 博司 Hiroshi Matsui +813-3201-2068 hmatsui2@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +813-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 東京 Steven Mcpherson +81-3-3201-8212 smcpherson@bloomberg.net 東京 Peter Langan +81-3-3201-7241 plangan@bloomberg.net

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