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ドル・円は秋口に100円台乗せ、最終的に105円へ-ドイツ証・深谷氏

ドイツ証券の深谷幸司シニア為 替ストラテジストは、「株安イコール円高」という連動が崩れ、貿易 収支面や投資動向面でも円高材料に乏しいなか、円はじわじわと売ら れる展開が見込まれ、ドル・円は秋口にかけて1ドル=100円台を回 復し、最終的には105円程度までドル高・円安が進むとみている。

深谷氏は27日、ブルームバーグ テレビジョンとのインタビュー で、これまでは株価の上下動に合わせてドルと円が同一方向に動いて いたが、株安と円高の連動が崩れるなか、「ここからは『株高、リス ク性向回復イコールドル安なのか』というところがポイントになる」 と指摘。その上で、「リスク性向の回復自体が米国中心ということに なってくれば、『米株高イコール素直にドルしっかり』という方向だ ろう」と語った。

日本の貿易収支は1月に9560億円と過去最大の赤字となった後、 2月、3月は輸入の急減により黒字となった。しかし、深谷氏は、基 調として貿易収支が黒字化するのにはまだ時間がかかるとし、「積極 的にどんどん円を買うような材料、フローは見当たらない」と述べた。

一方、足元で円高傾向が強まっていることについては、やや明る い世界景気見通しの下で投機的に積み上がってきた円の買い持ち高 が対ユーロや対オーストラリア・ドルなどを中心に調整を受けている ためと解説。「特に日本サイドからのレパトリ(自国への資金回帰) が増えてきたとかそういうことではない」と説明した。

米自動車問題やストレステストのリスクは限定的

米国では今週から来週にかけて1-3月期のGDP(国内総生 産)や4月のISM(米供給管理協会)製造業・非製造業景況指数、 雇用統計など経済指標の発表が相次ぐ。

深谷氏は、「米国の景気が最悪期を脱したのではないかという見 方で、ドルないしは世界経済全体の見通しが明るくなってきていたの で、それを1つずつ確認していく感じになる」と語った。

また、焦点となっている米自動車大手の再建問題の行方や米金融 機関に対するストレステスト(健全性審査)については、市場で長ら く話題になってきたこともあり、円高リスクは限られると予想。「ス トレステストも、仮に資本不足のところがあったとしても、最終的に は資本調達がされるか公的資金が入れられて、金融の混乱は回避され る方向にまた一歩進むので、混乱に逆戻りということはまずない」と の見方を示した。

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