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東京外為:円上昇、米景気の不確実性強まる-豚インフル懸念

東京外国為替市場では円が上 昇した。米金融機関のストレステスト(健全性審査)や自動車業界 再編の行方に警戒感がくすぶるなか、メキシコで発生した豚インフ ルエンザをめぐる懸念もあり、外貨向け投資から円に資金を引き揚 げる動きが進んだ。

住友信託銀行マーケティングユニットの松本三郎チーム長は、 「豚インフルエンザの影響が、食品だけにとどまらず、全体的な物 流の停滞につながる可能性も警戒される」と指摘。予断を許さない 状況のなかで、「積極的に外貨を買っていくような環境ではない」 として、円の買い戻し圧力が強まったと説明する。

ドル・円相場は一時1ドル=96円53銭と、3月30日以来、 約1カ月ぶりの円高値を更新した。

豚インフルエンザの影響懸念

メキシコで発生した豚インフルエンザの感染が米国にも広がる なか、地政学的リスクを懸念して、投資家がリスク回避姿勢を一段 と強めている。

ソシエテ・ジェネラル銀行の湯本健一外国為替営業部長は、豚 インフルエンザについて、「まだ発生したばかりで、どのくらいの 影響が出るかは未知数」だとしたうえで、投資家のリスク回避姿勢 が強まっていると指摘。加えて、日本ではまだ発症例がないという ことで消去法的に円が買われやすいと説明している。

米ストレステストや自動車再編を警戒

米連邦準備制度理事会(FRB)は24日に、ストレステスト の手法や判断基準などの詳細を発表。最終結果は5月4日の週に明 らかにされる見通し。

また、経営再建中の自動車大手クライスラーは再建計画の提出 期限が今月30日に迫っており、日本のゴールデンウィーク(大型 休暇)中に重要材料が集中している。

このため、市場では「過度にポジションを取っていくというよ りもリスクをヘッジ(回避)する動きから東京時間はやや円高にな りやすい」(三菱UFJ信託銀行資金為替部・井上英明グループマ ネージャー)との指摘が聞かれた。

ECB、1%以下まで利下げか

一方で、欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、オラ ンダ中央銀行のウェリンク総裁は、25日に通信社マーケット・ニ ュース・インターナショナル(MNI)とのインタビューで、EC Bが1%を下回る水準に政策金利を引き下げることを検討すべきだ との認識を示した。

ECBの利下げ観測を背景に、この日のユーロ・ドル相場は一 時1ユーロ=1.3135ドルと、前週末のニューヨーク時間午後遅く に付けた1.3242ドルからユーロが水準を切り下げている。

ユーロ・円相場も一時1ユーロ=126円89銭と、2営業日ぶ りの水準までユーロ安・円高が進んでいる。

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