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日本株は金融中心に反発へ、米ストレステスト不安和らぐ-不動産も

東京株式相場は、反発が予想さ れる。米国で連邦準備制度理事会(FRB)が大手銀の財務力を査定 するストレステスト(健全性審査)により、大部分は基準を十分に上 回る余剰資本を確保しているとの見方を示したことを受け、信用不安 の再燃懸念が後退。金融や不動産株が上昇しそうだ。

みずほ証券の北岡智哉ストラテジストは、米ストレステストにつ いて「結果公表を控え、前倒し的に概要が伝わってきており、徐々に 不透明感が後退している」と指摘。米国市場に連動する形で「銀行を はじめとした金融株が買われそう」と見ている。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物6月物(円建て)の 24日清算値は8900円で、大阪証券取引所の同日の通常取引終値 (8740円)に比べて160円高。24日の日経平均株価終値は8707円。

FRBがストレステストの手法など公表

米国ではFRB が24日、ストレステストについて、その手法や 判断基準などの詳細を発表。この中で、米大手19行の一部はリセッ ション(景気後退)と市場混乱で資本が「大幅に縮小した」とする一 方、大部分の銀行は規制当局が設定した基準を「十分に上回る」余剰 資本を確保しているとの見方を示した。

FRBは増資が必要な銀行名は特定せず、資本の具体的な不足額 にも言及していない。ストレステストの最終結果は5月4日の週に発 表される。大半の米銀で財務の健全性に問題がないと、FRBが示唆 したことを受け、ストレステストの結果により、米国発の世界的な金 融システム不安が再燃するとの懸念が和らぎ、きょうの日本株市場で は銀行や保険など金融株、不動産株に投資資金が向かう公算が大きい。

フォードやアメックス決算、米経済指標も予想上回る

政府支援を受けていない唯一の米自動車メーカー、フォード・モ ーターが24日発表した1-3月決算は一部項目を除いたベース1株 当たりで75セントの損失。市場予想では1.24ドルの損失が見込まれ ていた。キャッシュフローはマイナス37億ドルと、昨年10-12月の マイナス 72億ドルから縮小した。また、アメリカン・エキスプレス (アメックス)が23日夕発表した1-3月決算も1株利益が市場予 想を上回り、注入を受けた公的資金を政府に返済する意向も表明した。

ブルームバーグのデータによると、23日の通常取引終了後から 24 日の取引開始までに決算を発表したS&P500種構成銘柄のうち、 アナリスト予想を上回ったのは34社。一方、下回ったのは16社だっ た。7日以降に発表された178社の決算で利益は平均で33%減少して いるが、予想を18%上回っている。

米国で24日発表された3月の新築一戸建て住宅販売は前月比

0.6%減の35万6000戸と、市場予想中央値33万7000戸を上回り、 2月は35万8000戸(速報値33万7000戸)に上方修正された。さ らに、3月の米製造業耐久財受注額は前月比0.8%減と、市場予想の 中央値(1.5%減)ほどには落ち込まなかった。

米企業の決算で市場予想を上回る数字が相次いだほか、3月の新 築住宅販売と耐久財受注がともに市場予想を上回る内容で、米景気底 入れ期待の高まりを背景に、日本の輸出関連株も総じて買われそうだ。

24日の米株式相場は続伸。ダウ工業株30種平均は前日比119.23 ドル(1.5%)上昇して8076.29ドルで終えた。ナスダック総合株価 指数は同42.08ポイント(2.6%)高の1694.29で終了。

豚インフル関連買い、花王や日電産は下げも

個別では、メキシコと米国で豚インフルエンザの人への感染が確認 されたのを受け、抗ウイルス剤「タミフル」を輸入販売する中外製薬、 抗ウイルス加工素材を手掛けるダイワボウ、シキボウといった「抗イン フルエンザ関連銘柄」が買われそう。中外薬は第1四半期(1-3月) の連結営業利益が前年同期比74%増と好調だったことも支援材料。

半面、化学品や化粧品の低迷で前期(09年3月期)の連結純利益 が前の期比3.2%となった花王、モーター販売が落ち込み09年3月期 の連結純利益が前の期比31%減となった日本電産、構造改革費用や固 定資産償却損が膨らみ09年3月期の連結純利益が前の期比44%減だっ たコナミは売られそうだ。

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