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債券市場は長期債堅調、期間収益確保の現物買いで-利回りフラット化

債券市場では長期や超長期債相場 が堅調(利回りは低下)。株式相場が予想に反して下落するなか、大型 連休前に期間収益確保を狙った買いが膨らんだ。増発懸念から中期債が 買い控えられ利回り曲線にはフラット(平たん)化圧力がかかった。

東京先物市場の中心限月6月物は前日比5銭安の137円21銭で 始まったが、すぐに買いが入って137円36銭まで上昇した。その後は 株安もあってプラス圏で推移したが、取引終盤にかけて売りが膨らむと 結局は11銭安の137円15銭で引けた。売買高は1兆6237億円。

現物市場では中期ゾーンで買いが控えられたため、先物6月物は 最終的に下落して引けたものの、国債増発の概要が浸透したことで需給 懸念が先送りされた状況となるなか長期債への買いは続いたもよう。 「10年債利回りは1.5%をつけずに反転したのであく抜け感が乏しい が、イベントを通過してきたことで長めゾーンを中心に買われている」 (新光証券の三浦哲也チーフ債券ストラテジスト)という。

前日の米株相場がホテルチェーンや石油企業の好決算を手がかり に反発したため、朝方には国内株高を通じた債券売りが意識された。し かし、日経平均株価は日中を通してマイナス圏で推移しており、「株価 の軟調推移もあって債券先物には買い戻しが入った」(ドイツ証券の山 下周チーフ金利ストラテジスト)とも指摘された。

10年債利回りは1.425%

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは前日比1ベーシスポ イント(bp)低い1.42%で開始。いったん前日比変わらずの1.43% をつけたが、再び買いが膨らむと1.415%まで低下した。その後しば らくは同水準で推移したものの、午後には1.425%に戻している。

299回債利回りが節目の1.4%に接近したことで買い控えも懸念 されたが、実際には買い優勢の展開が続いた。ドイツ証券の山下氏は、 投資家が焦って債券買いに動いている感じはないとしながらも、金利収 入を確保するため一定量の買いに出ているのは確かだと指摘。「27日 までは再来週の大型連休入り前の受け渡しが可能なので、相場は週明け までしっかりだろう」との見方を示した。

超長期債相場は底堅い。新発20年物の110回債利回りは一時2 bp低下の2.04%をつけ、30年物の30回債は3bp低い2.21%まで下 げた。一方、中期ゾーンでは買いが控えられており、5年物の82回債 が1bp高の0.83%をつけるなど、中長期金利の格差縮小で利回り曲線 にはフラット化圧力がかかった。

--取材協力:池田祐美 Editor:Hidenori Yamanaka, Saburo Funabiki

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 赤間信行 Nobuyuki Akama +81-3-3201-8842 akam@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Nicholas Reynolds +81-3-3201-8676 nreynolds2@bloomberg.net

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