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野村:前期赤字7094億円と金融機関で最大に-評価損、リーマン負担(4)

野村ホールディングスが24日に発 表した第4四半期(2009年1-3月)連結純損益(米会計基準)は、 2171億円の赤字だった。通期赤字額は7094億円と過去最悪、金融機関 では最大規模になる。金融混乱の長期化による業務全般の不振に加え、 株式評価損やリーマン・ブラザーズ関連負担が重しとなった。

野村は昨秋リーマンのアジア・欧州事業と人員を引き継いだ。しか し、継承費用や市場混乱により08年4-12月で既に4924億円の赤字と なっていた。不動産関連の評価損計上などで赤字額が拡大し、みずほフ ィナンシャルグループの5800億円(前期予想)、三井住友フィナンシ ャルグループの3900億円(同)を大幅に上回る。

今期「黒字転換を目指す」

赤字は5四半期連続。第4四半期の収益合計は、前年同期比16%増 の1462億円。トレーディング損益は167億円の黒字を確保(前年同期 1118億円の赤字)したが、投資銀行業務手数料が同37%減の118億円、 委託・投信募集手数料が18%減の663億円、アセットマネジメント手数 料が42%減の256億円と低迷した。

同日の会見で仲田正史執行役兼最高財務責任者(CFO)は、前期 に証券化商品の評価減など「可能な限りの手は打った」と強調。今期は 「コスト削減と大きな損失を出しているホールセール部門を強化し、で きるだけ早く黒字転換を目指す」と述べた。大幅赤字となったものの、 「追加的な資本調達の予定はない」としている。

リーマン統合効果カギに

JPモルガン証券の辻野菜摘アナリストは、野村の収益回復には 「システム面などでのコスト削減とリーマン統合効果の発揮が必要」と 指摘。特に「プレゼンス(存在感)が高まったロンドンなど海外でどれ だけ稼げるかが課題」とみている。ただ、マーケット環境の悪化もあり 「本格的な収益回復と黒字化は2010年度以降」と予測する。

東京証券取引所によると09年1-3月の1日あたりの株式売買代 金(第1部、2部、マザーズ合計)は1兆4450億円で、前年同期に比 べると48%減少した。同期間の日経平均株価の騰落率は8.5%の下落。 1年間では日経平均は35%下落と低迷した。

ブルームバーグ・データによれば、第4四半期の野村は国内株式関 連の引き受け総額は3295億円だったが、大半は自社で発行した新株式 約2900億円が占めた。円債券引き受け実績ではパナソニックの起債な ど43件・総額1兆4230億円、日本企業に関連したM&A(合併・買 収)のアドバイザー実績では34件を獲得した。

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