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東京外為:円一段高、英国格下げ懸念や米自動車不透明でリスク回避

午前の東京外国為替市場では、円 が上昇した。対ドルでは一時1ドル=97円22銭と、3月30日以来の高 値を付けている。英国の格付けが引き下げられるとの観測や米自動車 業界の再編をめぐる不透明感を背景に投資家のリスク回避姿勢が強ま り、クロス・円(ドル以外の通貨と円の取引)の円買い圧力が強まる 展開となった。

新光証券の林秀毅グローバルストラテジストは、英国の財政赤字 が想定以上に巨額になるとの見通しで、格下げリスクが懸念されてい たが、さらに現実味を帯びる格好になっていると指摘。「格下げとな れば英経済へのインパクトは大きく、経済活動で関係の深いユーロ圏 にも影響が及ぶ可能性がある」として、欧州通貨に売りが波及したと 説明している。

ユーロ・円相場は一時1ユーロ=127円83銭と、前日のニューヨ ーク時間午後遅くに付けた128円77銭からユーロ安・円高が進行し た。

英紙デーリー・テレグラフ(オンライン版)は23日付で、英国が 最上級「AAA」格付けを失う可能性があると報じた。同国財務省 が、今後5年間で公的債務が1兆4000億ポンド(約201兆円)に達す るとの見通しを示したことが背景。

同紙によると、米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・ サービスとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、英国の信 用格付けの見直し作業に入っている。

ポンドは対円では一時1ポンド=142円58銭と、ニューヨーク時 間午後遅くの144円21銭から下落している。

米景気の先行き不透明感くすぶる

米ミシガン州選出のスタベノウ上院議員(民主、ミシガン州)は 23日、ワシントンでのインタビューで、経営再建中のクライスラーに ついて、財務省が「当然注意を払うべき」問題として連邦破産法の適 用申請を準備していると述べた。

新光証の林氏は、「底流には米金融機関のストレステスト(健全 性審査)に向けた懸念や自動車業界に対する警戒感が根強く残る」と して、日本株の下落を背景にリスク回避に伴う円買いに圧力がかかり やすい状況に変化はないと説明している。

さらに、23日に発表された3月の米中古住宅販売件数は市場の予 想を下回る結果となった。また、新規失業保険申請件数も引き続き増 加傾向にあり、継続受給者数は過去最高を更新している。

この日の米国時間には、3月の新築住宅販売件数のほか、耐久財 受注など経済指標の発表が控えている。

--取材協力:小宮弘子 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,Hidenori Yamanaka

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