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みずほF株は急反発、希薄化リスクが後退-大規模増資などを見送り

みずほフィナンシャルグループの 株価が一時、前日比9.9%高の211円と反発。4月10日以来、約半月 ぶりの高値水準に戻した。23日に2009年3月期の連結決算速報を公 表、最終損益は5800億円の赤字になるとした。ただ、大規模増資など の資本政策については言及がなく、希薄化リスクは一部後退したとみた 向きから買いが入っている。

みずほFは前回、09年3月期の連結最終損益が1000億円の黒字 になると見込んでいたため、6800億円の減額修正ということになる。 下方修正の主因は、株式減損損失と与信コストの増額。与信コストは前 の期比5.8倍の5420億円。与信費用比率は0.82%となった。みずほ コーポレート銀行を中心に、海外案件、国内案件双方で増加した。

一方、金融再生法に基づく開示債権は1兆3600億円で、不良債権 比率は1.75%。連結自己資本比率は10%台となる見込み。

日興シティーグループ証券の野崎浩成シニアアナリストは、23日 付の投資家向けリポートで、「自己資本比率増強策等について特段言及 はされなかった。公的資金申請の可能性は極めて低いとのわれわれの見 方に変更はない」と指摘、投資判断「1M(買い/中リスク)」と目標 株価650円を維持した。

一方、「先般公表された三井住友フィナンシャルグループや野村ホ ールディングスの損失観測報道などと比較すると、将来の損失リスクの 軽減につながるような積極的な財務処理にはそれほど踏み込まなかった 印象を受ける」(クレディ・スイス証券の伊奈伸一アナリスト)との分 析もあり、今後はほかの国内金融機関大手との差異などに注目が移って いく見通し。

伊奈氏は、「今回資本政策が公表されなかったことにより、マーケ ットは同社の大規模増資による希薄化リスクを懸念し続けることにな る」(23日付の投資家向けリポート)と指摘、株価の上値を押さえる 要因になり得るとした。

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