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米フォード:1-3月赤字は予想より小幅、現金流出ペースも減速(4)

米自動車メーカー大手、フォー ド・モーターが24日発表した2009年1-3月(第1四半期)決算は、 赤字幅が市場予想よりも小幅だった。同四半期はキャッシュフロー(現 金収支)のマイナス幅も前四半期から縮小した。株価は急伸し、昨年 9月以来の高値を付けた。

一部項目を除いたベースの第1四半期損失は18億ドル(1株当た り75セント)だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリス ト予想(11人の平均)では1株1.24ドルの損失が見込まれていた。

IHSグローバル・インサイトのアナリスト、ジョン・ウォルコ ノウィッツ氏は「素晴らしい。現金流出のペースが大きく減速した。 今回の危機を無事に乗り切れるだろう。政府支援は受けなくて済むと 思われる」と述べた。

第1四半期の自動車事業関連のキャッシュフローはマイナス37億 ドル(約3590億円)と、昨年10-12月(第4四半期)のマイナス72 億ドルから縮小し、現金流出ペースが減速した。フォードは生産効率 化や販促金を減らした結果の7億ドルの販売価格上昇などで、経費を 19億ドル圧縮した

フォード株は決算発表後の24日のニューヨーク市場で一時、5.45 ドルと昨年9月19日以来の高値を付けた。

フォードは年間5億ドルの人件費削減のほか、負債の38%圧縮で 合意。スウェーデンのボルボ部門の売却に向けても「関心を示した相 手」と交渉を開始したことを明らかにし、先の関係者発言を肯定した。

一方、米国での販売台数は43%減少し、第1四半期の赤字は同四 半期としては1992年以来で最大だった。

純損益は14億ドル(同60セント)の赤字。前年同期は7000万ド ル(同3セント)の黒字だった。売上高は248億ドルと、前年同期の 392億ドルから減少。アナリストは232億ドルを予想していた。

ルイス・ブース最高財務責任者(CFO)はフォード本社で記者団 に、「極度に難しい環境だ」と語り、同業の米ゼネラル・モーターズ (GM)やクライスラーの破産の可能性に備えていると述べた。フォ ードの現金取り崩し額は年末まで減少が続くとの見通しを示した。

アラン・ムラリー最高経営責任者(CEO)はこの日、従業員向 けの文書で、「当社の事業計画の実行と製品開発投資に十分な流動性 があると引き続き信じている。米政府からのつなぎ融資が必要だとは 考えていない」と表明した。

発表によれば、第1四半期末の自動車部門の総現金高は213億ド ルと、08年末の134億ドルから増えていた。

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