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三井生命:国内債券など確定利付資産で安定収益狙う-09年度運用計画

三井生命保険は2009年度の運用 計画について、景気の本格回復には時間がかかるとの見通しのもと株式 などリスク資産への投資を抑え、国内債券を中心とした確定利付資産に よって安定収益を確保する方針だ。運用企画部の吉村俊哉部長が23日、 ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで明らかにした。

同社は前年度末にかけて保有資産の入れ替えを実施。内外株式な どリスク資産を圧縮する一方で、国内債券と為替リスクを回避(ヘッ ジ)して投資する外国債券を積み増した。この結果、国内債券は2兆 9000億円、ヘッジ外債を4000億円程度まで残高を拡大させており、 「国内債券を総資産の4割以上とする目標を達成し、現段階では当方が 目指している資産構成となった」(吉村部長)という。

金利上昇局面で債券積み増し

今年度の長期金利に関しては1.2%-1.6%のレンジで推移すると 想定しており、国内債券は基本的には現在の残高を維持する。ただ、 「金利が一時的に想定レンジからはずれて上振れる局面があれば買いを 入れ、逆に予想以上に下がった場合には様子見する」(吉村部長)とい い、債券残高は現状維持ないしは若干の積み増し方針で臨む。

今後の日本経済の見通しについては在庫調整の進展や財政出動な どの取り組みが期待される半面、外需の落ち込みのほか雇用や所得の低 迷もあって、景気回復局面は来年の前半以降だとみており、日銀による 低金利政策も国内債券相場をサポートすると予想する。

外債への新規投資は慎重だ。ヘッジ外債の運用残高は前年度に 1200億円程度増やしたが、海外の利下げが一段落するなどヘッジコス トが上昇する場面では、投資妙味が薄れる外債を売却して国内債券への 入れ替えを検討する。為替リスクをヘッジしない外債投信は900億円 ほど圧縮しており、現在の1000億円強の残高を維持する。

国内株式は戻り売り

国内株式は700億円減の3500億円まで圧縮したが、今年度も基 本的には戻り売りスタンスに徹する。日経平均株価でみると7000円- 1万円のボックス圏での推移を予想しており、「仮にレンジの上限を上 回ってくる場面では株式から円債へのシフトを検討する」(吉村部長) 。一方、株価が底割れするリスクも認識しており、その場合には現物株 を売るのではなくデリバティブを活用してヘッジする考えだ。

外国株式は前年度に2500億円ほど売却して現在はほとんど残高が ないに近い水準で、今後も投資対象として考えてはいない。貸付や不動 産に関してもほぼ現状維持の方針だという。

三井生命の2009年度末の予想水準(カッコ内は予想レンジ) 長期金利(日本) :1.40% (1.20-1.60%) 長期金利(米国) :2.70% (2.20-3.20%) 日経平均株価 :9000円 (7000-1万円) 米ダウ平均株価 :8000ドル (7000-1万ドル) ドル/円 :95円 (95-105円) ユーロ/円 :130円 (120-140円)

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